2007年03月
  支星 3  その後、彼女が会社に来た時、メンバーを紹介し、こちらが希望する内容を伝え、そのサンプルを私が今度の出張の際、再度伺い預かって帰るという段取りになった。

ほぼ、同い年どうしの打ち合わせ、会議というより酒席のようなノリでお互いのプライベートを語り合った。そしてそれぞれの夢、そして仕事の不満。そんなもろもろを長い時間喋った。会社の先輩や上司たちが仕切っている今の仕事や商品とは違うなにか新しいもの、具体的ではないが漠然とした希望がそれぞれの胸に宿った瞬間であった。

そんな30歳前後の一時であった。

唯一結婚し子供もいた私のプライベートに、彼女が他のメンバーよりも興味をひき、いろいろ質問された。うん?結婚生活に興味があるのかなぁ?いや、結婚するのか近々??

「誰かいるんですか?近々にでも結婚する相手が??」
「えっ?いないですよぉ!でも何時かはしたいと思ってますから、ハハ、少し興味があって。」
「あぁ、。。」

その時はそれで終わり、特別な引っ掛かりはなかった。





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仕事の会話中で一つ問題が出てきた。

新しいことしてもらうのに、名前が今までと同じではなぁ?という事であった。

現在の彼女の仕事の上での画号は先にも書いたが、先生の一字を貰ったものであった。しかし絵の雰囲気も現在の仕事とまったく違うものを模索し、なにより我々が考えてリリースするものに旧来のイメージが付きまとうのはどうかと各自の思いも整合していた。名前を変えることはさほど抵抗のいることではない。日本画や絵描きにはよくあることだ。絵描きのそれぞれの時代によって号を変えたり、内容によって変えたり、また画料による内容の違いによって変えたり、こんな事は常識の範囲であり許容の範囲でもあった。
しかし、その名前である。あまり苔むすような雰囲気では駄目であるし、気を衒ったようなものでも興ざめである。しかし、若いわれわれでは即時考えが思いつかなかったし、なにより彼女の意志の尊重もあるので、宿題にすることにした。そしてその日は別れた。

それから数日後出張の帰り電話をし、伺った。
アトリエに入ると作品が並んでいた。一目見て“イケる!”と直観した。こちらの希望通りだ!
文句ない。先に見たサンプルよりも数段良い。

「いいですよ!すばらしい!」
「そうですか?自分では分らないから。。」
「いや、大丈夫です。」
「よかった!あっ、それと・・」

  支星 2  その日、名古屋で仕事が終わり、名神に乗り関ヶ原に向かった。関ヶ原のインターチェンジを降り電話で聞いた道を辿った。

しかし、正直かなりの田舎。





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途中までは県道で聞いた地図通りであったが、途中から“地道”に近い道路。

「たしかに分かりにくとは言っていたが・・・こんな所に??」

しばらく探しもって道を進むと小高い坂に差し掛かった。見上げるとお寺の鐘が見えた。

「聞いた場所だとここだけど??寺??」

疑問に感じながらも寺の正面玄関まで車で行くと、それ以外の住居や建物はまわりになかった。
やっぱりここなのか?と思いつつ目を境内にやると、お堂のほかに住居らしき建物と平屋のプレハブのような建物が立っていた。そしてそのプレハブのような建物から、会社で見かける美しい女性が笑いながらこちらに手を振り近づいてくる。

「すいません!遠いところ!分りました!」
 
あぁ!ここか!しかし・・・お寺の娘さんだったとは・・

「すいません。無理言いまして。しかし、お寺だったんですね。」
「ええ。貧乏寺です。。」

聞くと、由緒ある寺らしい。当時の領主、いわゆるお殿様の菩提寺で、一般の檀家が沢山いるような寺ではなく、現在細々と維持しているような感じらしい。。

彼女が出てきたプレハブに歩を進めながら軽い会話をしていると、彼女から

「実は、今日こられると言うのを先生に話したら、自分も聞きたいということで今日お見えなんですよ。すいません。。事前に言ってなくて。。」

あぁ・・ややこしいのが。。

しかし画塾の師弟関係なんてそんなものかも知れない。

彼女の画号も先生の一字をもらっている事を考えても、お気に入りであることは間違いないだろう。
この先生もその昔、私たちの会社とは仕事でつながりがあったと聞く。どのような印象をわが社にもっているのか知らないが、いずれにしても黙って進められないだろうし、いずれ先生にも会わなくてはいけない事だろうから、まぁ、いいかっと思った。しかし、かなりの年配と聞く。私のような若造がチャラチャラ経験もなしに偉そうな説明をして大丈夫かなぁ?と多少の不安はあったが、いまさら、じゃ、後日とはいかないので会うことにした。

プレハブのようなドアを開けると、目を疑うようなファッションをした先生らしき人が椅子に腰かけていた。。

池田万寿夫のような風貌、紫のジャケットに緑のシャツ、赤のネクタイ。。襟元には大振りの金のサクソフォンだかトラペットだかのアクセサリー。。

  支星 1  今から10年前

美しい女性と出会った。

彼女は“関ヶ原”の山奥に住み、日本画の絵描きであり、私と同い年だった。

もう長らく忘れたいたのだが、先日、突如思い出した。。

そのきっかけは

急遽、名古屋に行くことになった事であった。







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仕事で、ある会社に頼んでいたものが届いたのであるが、見ると、私がイメージするものとはかけ離れたものであった。

なんでこんなにも違うのだろう?

今後の仕事の展開上、重要なものであり、そのために2週間前に綿密な打ち合わせをした筈だった。それにも関らず、結果は惨憺たるイメージのギャップが眼前に突きつけられた。
わずかな怒りが込み上げてきたが、とにかく再度会って話をして、こちらの意向を急ぎ伝えなくては解決しないだろうと判断、急遽名古屋に向かうことにしたのだった。。

約束の時間の関係で会社には寄らず直行したのであるが、すこしだけ時間が余る計算になるので
道中で食事を摂ってから向かう事にした。時間的な配分を考えると養老サービスエリアが適当かな?と考え立ち寄ることにした。

久し振りであった。東海地区を担当している頃は毎月位に立ち寄ったサービスエリアだったが、
ここ数年は西日本に行くことが格段に多くなり、名神高速自体利用することが減っていた。

食事を摂り一服するのに缶コーヒーを買い、ベンチにすわり山を眺めていた。。
少し春めいた風が心地よく、ナーバスな仕事の話をしに行く途上であることも忘れ、関ヶ原に広がる青い山々を眺め東海地区を回っていた頃のことを思い出していた。。

関が原、懐かしいなぁ!

30歳前後、今から10年前、東海地区を営業担当として回りだして3・4年目、少し仕事に惰性が生まれていた。すこし自分自身の考える仕事、自分で会社の枠を超えるような仕事がしたいと夢想し始めた頃だった。

男には35歳説というのがある。

35歳というのが男子の一つの大きな節目の歳である。35歳を超えると自分の生活が一気に硬直し始め、その流れのなかで動いていくしかないくらい選択肢が狭まり、仮に決断すべき選択肢が現れたとしてもその決断はかなり大きなものであり、ともすれば大きな博打になりかねない。これはあくまで一般的な視点からの考察でしかないが、しかし、独立などの起業やその他会社などという枠組みから飛び出し成功している、もしくは結果はでなくても、そのような行動に出た人の年齢の多くは35歳まで、そして大半が30歳前後のように思う。。

  くびちょんぱ  最近帰るのが遅い。。

忙しいような、そうで無いような・・
よく分からないが、とにかく遅い。







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帰り、居間に入ってテーブルを見ると、U君のおもちゃで“満タン”!!

はぁ~。。。暗澹たる気持ちになる。。おもちゃを掻き分けて食事を取るスペースを広げ焼酎を煽る毎日だ。。

しかしなぁ~?なんでこんなに?おもちゃが一杯??少しは片付けろよ?と顔を見るたびに言うのであり、嫁も激怒するのだが一向に治る気配がないどころか、ダンダン増えている。。自分の部屋から居間に密かに荷物を移しているのかぁ?と思うほどの物量だ。。

所謂、今話題の“ごみ屋敷”の、テーブル版のである。。

我が家の子供は変わっている。
居間が好きなのだ。。Kyoちゃんも中学に入り家族と距離を置き出したのだが、学校や塾から帰ってきても自分の部屋へ直行などはない。まず居間にいる。テレビがあるからか?と考えるが
どうも、そうではない。テレビを見ていない時でも居間にいる。U君など自分の部屋には寝るとき以外には行かないような感じだ。。

うーん。。私などは親が煙たかったせいもあるが、自分の部屋をもらった瞬間に天岩戸のごとく出て行かなかったし、出て行っても食事をするくらいであった。。

ふー・・まぁどうでも良いのだが。。。

焼酎を飲みながら、何気なくU君のおもちゃで山積みになったテーブルを掻き分け掻き分け今日の夕刊を探していると、色んなおもちゃが手の上に乗っかってくる。。

なんだぁ?こんなものいるのかぁ?というような物までが混ざっている。。

これが案外子供にとっては大事なものだったりする。

食べたあとのお菓子の箱だったり、チラシの切れ端だったり、大人から見るとゴミにしか見えないものが子供にとっては宝物だったりする。。

まぁなぁ~。。自分も思い返せばそうだった。。

今から思うと、なんであんなものを執拗に欲しがったんだろうと言うのがある。
しかしこれがたまに思い出すと懐かしいというより、いまだに執着を持っていたりするのだ。だから世の中の“大人買い”なる現象があるのだろうと思う。

私の場合、欲しくて欲しくてというもので結局買って貰えなかったものの最大が、“バッティングマシーン”だ。私と同じ世代の人だと覚えていると思うが、プロ野球のバッティングマシーンのような形をした機械がピン球を連続で投げてくれるのである。

  電脳警察  算数、数学。。

思い返せば、私は勉強の中でもこの方向が大の苦手であった。

学生時代の成績を思い返しても良かったためしがない、平均60~70点台だったと思う。
80点などが一年で数回、90点台になると12年間であったのか無かったのか判然としない。
その程度である。だから進路となると選べるレベルではなく、文句なく“文系”であり、周りからの客観的判断ではなく、自分自身でも盲目的にそうだと了解していた。









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しかし、最近になってフッと感じることがある。。

嫌いではない。

確かに算数や数学というものの教本を見れば、当然今でも間違いなく拒否反応、拒絶するとは思う、しかし、数学的論理性みたいなものには何故か惹かれていく。
学校の勉強で結果が出なかったため、自分には向いていない、そういう指向性が先天的にはないと勝手に感じてしまったような気がする。

しかし、よくよく考えると世の中全般を見渡すと、あらゆる事象は数学的論理性というオペレーションシステムに操作されているのではないかなぁ?などと漠然と考えてしまう。

よく感性とか情緒とか抒情とか現存する数値判別がないものには、数学的論理性を整合させようとはしないが、そういった感情的要素を生み出す根本的システム自体は、本来数学的論理性から判断できる要素を兼ね備えている。単純に考えても、今このように書いている文章も、私の知能と肉体を駆使して生み出しているのだが、その根本的要素は数学的な論理性で考えられる叡智システムから作用している。恐ろしい情報量から肉体の中にあるCPUが作動し構成をかけている。各ソフトが単独で稼働するのではなく、同次元多発で稼働している。
もともと蓄積された情報処理の成長型ソフトコンテンツが増殖しているのではないだろうか?それらはある種の数値で理解できるような気がする。

車が動く原理を理解せずとも車は動かせることができ、送信機器にしても原理をしらなくても使用している。動かし方は様々である。この部分がともすれば感情的部分に合致しなくもない。。

分らないのは以前も書いたが、エレルギーやCPUのスタートボタン、それと、なぜそれらが備わったかだけではないかなぁ?なぜ心臓は動きだすのか?なぜ肉体は老化していくのか?スタートが判然としないから、不老不死要素を中途で加味できず、肉体の疲弊を最低限に抑える措置しか出来ていない。パソコンが終了のシステムを兼ね備えていない場合、おそらくパニックになるだろう。強制にても終了できない、もしくは再起動できないと、その電源をどのように維持するか?

突如事件が!!

「パパ事件があってん!」とKyoちゃんが耳元で囁いた。。

すぐに嫁の顔を見ると、能面のように無表情…

おぉぉぉぉぉぉ!

激怒モード!!

こういう時は家族全員“触らぬ神に祟りなし。。”である。。。

こっそりKyoちゃんに確認する。

「何があった??」
「U君。。」
「やっぱし!何した???」
「自転車のカギなくしたみたい。。」
「あーーー!とうとうかぁ・・はぁ~。。」

う~ん。。

こまったりんこだプー!

いつか無くすとは思っていた、と言うかすでに2個無くしている。。
以前の2個の時も家庭内にはかなりの暴風雨が吹き荒れたのを覚えている。。

さすがのU君も遭難寸前であった。。

おきろー!寝たら死ぬぞぉ~!ぺしぺし!

と、嫁だけではなく、私、おねえちゃんからも・・
さんざん叱られた!

「だから!駄目なんや!!」

U君はそこらじゅうに物を散らかして整理を一切しない。再々注意するのだが、一向に治る気配がない。。忘れ物も多い。。
嫁の怒りの大半もこのU君の行いに“根”がある。。

こまったもんだ。。

一体誰に似たのか??

種がわるいか?畑が悪いか?

うーん???

と、考えるまでも無く、種が悪い。。

そう!!

私の小さい時分に近い。。

神が与えたもうた試練・・濃いDNA!!!

ジーザス!

。。。。

今回のこの一件、嫁は今までとは違った。一切、救いの手を差し伸べ様とはしなかったのである。

「このあいだ無くした時に言ったはずや!次ぎ無くしたら知らんからって!何処行くのも歩いて行き!!」
「。。。。。」

さすがに可愛そうで仲裁に入ろうとする

「おいおい!そこまで…明日野球やないか!歩いてはいけんぞぉ!」
「知らん!自分で考え!」

と…わずか数秒で仲裁失敗である…

しかし、救世主が!!

Kyoちゃん!!

「U君!私の自転車貸してあげる。。」
「グスン。。。ありがとうKyoちゃん。。」とU君、一時助かる。。。

普段は絶対に嫌がる“赤の”自転車であるが、この際贅沢は言ってられない!
どう考えても、カギが見つかるまで許してもらえるような雰囲気ではないのである。。。

うーん??しかし何処に無くしたのか??
不思議である。。

2個目を無くしたときから、比較的、自転車のカギに対してだけ神経質になっているのは気付いていた。。それなのに…よっぽどの“ぬけ作”君なのかぁ???

うーん。。。

そう言えば、私もあった。

今でもハッキリと覚えている。。小学校3年生の時。
  班長  なんとか午後9時までに帰ろうと

毎日頑張っている。。

時計を見ながら今日こそはと…

何故?

理由は一つ

U君が寝る前に帰りたい。。










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ってな事を書くと、良いお父さんみたいだが

実は違う。。

U君のその日その日、1日が面白いから、帰って聞くのが楽しみなのだ。
毎日フワフワ楽しい事を探して生きている。私にはない鷹揚さがあり、そう、私とは明かにちがう性質が実に興味深いのである。。

いい加減といえばいい加減、鷹揚といえば鷹揚。。いずれにしてもアホではないのだが、まぁ良い意味で純粋なアホだ。。男の子はある意味“純粋なアホ”の方が良い。。

私は必ず1日1回、U君をからかう事を心がけている。

彼は面白い!かついで、からかっても真剣に聞いてくれる。。

「あっ!明日や!U君が●●川の橋の下に落ちてたんみつけたんわ!」
「えぇ!ほんま??俺、橋の下に落ちてたん??」

定番中の定番だが、ちゃんと反応してくれる。。

「そう言えば!昔、パパがアメリカ人やったころなぁ・・」
「えぇ?パパ昔アメリカ人やったん??」
「そうや。。内緒やで・・」
「う、うん。。なぁパパ??」
「なんや??」
「俺、何人??」

そういう意味で男の子は可愛い。。

同じ事をKYOちゃんに言っても

“フン”

で終わりだ。。。

私は長男だった。嫁も弟がいて、結局夫婦二人とも弟妹という所謂“下”の感覚が分からない。U君は弟で下なのだが、そういう意味でも興味深い反応がある。狡猾のようで“ぬけ作君”なのである。。家族皆からみて一番“下っ端”という感覚が我々夫婦には分からない。何かにつけて兄弟で“上”というのは優遇されてきているから、下の持つ感情が正直、正確には分からない。ましてや私などは母親がある種の古い考えの持ち主だったため、長男で尚且つ兄弟で上、親戚でも一応昔で言う総領という立場で名前を継ぐ者という事だったので、妹とは明かに待遇面では違った。というか後年妹からその差を怨嗟の如く聞いて気づいた。。

U君もたまに爆発する。。

私、嫁、おねえちゃんからコマゴマと叱られ!

普段、“ぼぉー”としているのだが、そこは人の子!ストレスも小さいながらに溜まる!

そうすると烈火の如く?爆発する!!

うわぁぁぁぁぁんーーーー!!

その時は家族皆、少し反省する。。ちょっと言いすぎかな?…

以前、U君が小さい頃、ペットショップに犬を二人で見に行った。。

  koi結婚する前

家にあった母親の婦人雑誌をよく読んでいた。。

ある日雑誌を開くと、前髪が揃った、“出目金”のような大きなメガネをかけた
独特の風貌を持った女性が特集されていた。。。

なんだぁ?このババァ??






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宇野千代だった。。

奔放な男性遍歴、独特の恋愛・人生観。。

しかし、私は好きにも嫌いにもなることはなかった。。

どうでも良かったが、その恋愛遍歴に名を連ねる文学、芸術家の猛者連には目を見張った。。

これほどの人物達が好きになる女性。。

それぞれの男性にとっては魅力があったんだろうなぁ??

しかし、それ以上のものはない。。

彼女に対して興味は湧かなかったし、彼女の本も読みたいなどとは思わなかったし、その後読んでもいない。。時代や、背景を総合すると、それなりの女傑なのであろう・・が、特別な感動もなにも生れなかった。正直、奔放などとは片側の良いような見方であり、多面的に考察すれば、世間的には自堕落な女でもある。。これはそうだと思う。人間、一定の枠内の固定的な評価などありえないし、それによって仮想される絶対的価値の称賛など虚飾としか感じない。。

だから、称賛されるような生き方と著作という、ある種の偏りを感じる特集には…・

へぇ~。。ってな程度である。。

が、一部分だけ

なぜか気に掛かった。。

いや、恥ずかしいが、正直今でも、彼女のある男性に対する想いは強烈に私の心底に付着した。。好きになった女性、好きでいてくれる、いてくれた女性にどう思われたいか…
その基軸になる部分があった。。

千代が残した男性とのエピソードは数知れない。「先生、いったい誰が一番好きだったんですか」。晩年親交のあった瀬戸内寂聴さんの問いに、千代は子どものように顔を赤らめてこう答えた。

 「尾崎さんよ」

のちに「人生劇場」で一世を風靡(ふうび)する作家、尾崎士郎との出会い。その衝撃は夫の存在さえ忘れさせた。

おしゃれとはほど遠い身なりと無造作な髪形、ひどい吃音(きつおん)。中央公論社の知人を通じて尾崎を紹介された千代は、<堰(せき)を切ってあふれ出すような錯覚>に陥った。

「すぐに帰ってくるからね」と札幌に夫を残し、原稿の採否を案じて上京した25歳の千代は、二度と夫のもとへ帰ることはなかった。「生涯一つだけ悪いことをした」と。。。。。。。。。。

尾崎士郎の回顧談でも・・

 男の中の男 夕食前、居間のテーブルで雑誌を読みながら一杯飲んでいた。。

すると急に目の前に影ができ手元が暗くなった、

視線を上げると

U君が座っている私の前に立ち、読んでいる雑誌をマジマジと覗き込んできた。。

「うん??どうした???」

「パパ?この人誰??」

と、雑誌に掲載されているある人物の写真を指差した。。






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「あー!これ?これは西郷隆盛・・」

どうも、あの独特のオーラを発した肖像、そして現代人に見かけることの難しい異形の相に興味を引いたのか…・

「さ・い・ご・う・た…・??」
「そう、さいごうたかもり。。U君知ってるの?学校で習った??」
「。。ちがう・・なんか見たことある。。」
「へぇ~?どこでみたんかなぁ??」
「なぁ?ぱぱ??」
「なに?」
「この人誰なん?どんな人???」

と、聞かれて言葉に詰まった。。

。。うーん…小学校四年生に西郷隆盛をどのように説明したらいいのか???…
歴史の流れを言ってもなぁ?
人物としての特徴をどのように伝えたらいいのか??
まず、現代に相当する例えがないし、U君が知っている知識に響かすだけの類例がない。。
大きな男、体も心も日本人離れしたスケールの大きな男…って言ってもなぁ?

しばらく考えた末に

「うーん??この人なぁ??そやなぁ!男の中の男や!」


「男の中の男???」
「そうや!男の中の男や!!わかるか??」
「???なんで??」
「なっ、なんでって…いや、皆がそう思うんや!」
「誰が決めたん??」

うーん。。。かなり難しいことを聞いてきよる。。
しかも鋭い攻撃…・・

「だっ、誰が決め?ったて・・うーん・・??そっそれは??」

ジーと見てる。。

なにか答えないといけない。。“男の中の男“の定義を。。

男として!

「そやな!昔、この人のためやったら死ねる言う人が仰山おったんや!」
「えぇぇぇぇっぇ?うそやぁ!なんで死ねるン??なぁなんで???なんかしてくれはるん??」
「えぇ?うー。。なんでって???なんかしてくれるかって??…・」
「パパ?男の中の男って死ねる人が沢山いる人のこと??・ふーん???」
「えっ、、あー・・うーん。。。。」

…うーん。。そのような、ちがうような??・・どうも狭義の溝に嵌ったような。。。

「なぁ?パパ?」

次の攻撃かぁ??

「なに??」
「男の中の男って、この人だけ??」
「いやちがうぞ!例えばこの人もそうや!坂本竜馬、高杉晋作、ほらこの人もや!」

  東風  梅が咲いた。。






北野天満宮も賑わっている。。


梅には縁がある。。

働きだしてから一番縁が深い花だ。。

いつか話せればいいと思う。。今はまだ無理だが。。




”東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ。”



この歌

学校で習った時分はなんとも思わなかった。。

しかし



よくよく読むと、そして菅原道真を重ねると

良い歌だと思う。


この東風

そして”主なし


この部分。。。


私は決して≪飛び梅伝説≫には興味が無いし、この歌の曲解
だとも感じている。。


この歌の真理は


信念だと思う。


何時か通じる信念。


例えそこに自分の肉体が無かろうとも。


良い歌だ。


東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ


必ず2月に忘れず花開く。


梅はそんな思いを乗せれる花、

そしてそれを強く感じる今日この頃だ。。
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