2005年10月22日(土)
棲家 
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しかし私は出勤だ。
よくよく考えると今月はまだ1日しか休んでいない。
やっと明日久しぶりの休みになる。トラブル等で携帯電話が鳴らないことを切に願う。
今日朝出かけるときに嫁から
「パパ!言ってなかったけど、U君今日お泊りやねん!」
「へー、どこに?」
「自治会で“友愛の丘”に行くねん!」
青少年の研修施設で、飯盒すいさんが出来る所らしい。。
「おいU君!誰といくねん!」
「大親友!」
「?誰?」
「ええやん!内緒!」
どうも他人には言えない“大親友?らしい”。。。
気をつけていってらっしゃいマセ。。。。。。U君様。。
よくよく考えると私は、出張やその他バイトや旅行で家を空けることが度々あったが一人暮しはしたことがない。家から学校も会社も通える所で、下宿する必要性がまったくなかったのである。
しかし大学時代の友人の1/3は下宿しており、それ以外も一人暮しにあこがれ下宿する人間がごくわずか存在した。
私はそれらの下宿によく“おじゃま”した。
はっきりいって“めちゃくちゃ汚かった”。。。。
今のようにワンルームマンションもさほどなく、大体マンションなんかに下宿しているやつはほとんど存在しなかった。大半は学校が斡旋するアパート(?)風ボロ家で、家賃が当時1~3万円代で、風呂無し便所は共同というのがスタンダードであった。。
大学に入学してすぐに親友になったN君の下宿に招待され、同じく友人のT君と酒をもって行った。駅から20~30分くらい歩くのだが、だんだん山の中に入っていき、竹林が鬱蒼と道を覆うような、なんとも不気味な雰囲気の場所に、ぽつーんとアパートらしきものが建っていた。
「おい!あそこかな?」
「多分。。。」
「うーん。。。」
アパートの彼の部屋の玄関に立ち、ドアをノックすると中から声がした。
「おう!遠慮せんと入ってきてくれ!」
ドアを開けると、6畳一間の部屋であったが、真中に置いてあるテーブル以外は部屋中ごみだらけで一体どこに座ればいいのか。。。。。
「なにを遠慮しとんねん!さぁ入って入って適当に座って!」
テーブルの上に座るんだろうか。。。。(N君は神戸出身の豪快さんなのだ。。)
※銭金級である。。。。
適当にごみを除け座るところを確保し、ささやかな酒宴が3人で始まった。楽しかった。。。
そうこうしていると、私は便所に行きたくなりN君に便所の場所を聞いた。
「おう!外でて、あの竹やぶの手前や!」
「えーあの暗いとこかぁ!」
「あっお前怖いんちゃうかぁ!京都のやつは“あかんたれ”やなぁ!」
ということで便所に向かったが、この世のものとは思えない匂いと竹やぶの不気味さ、そして電気が薄暗く何処にしているのか分からない不安感が襲った。。。
男の人は分かると思うが、立ちションベンは当てる物があるから良いのだ、もし当てる物がないとものすごく不安定になり気持ち悪い感覚が生まれる。(余談だが)
用をたし部屋に戻ろうとアパートを見ると、数部屋あるのだがぽつぽつ部屋に明かりが点いていた。N君の隣の部屋を通ると、日本語でない言葉でなにか一心不乱に語っているではないか、
気味悪くなり急ぎ部屋にもどりN君に聞くと「おう、外人や!というか俺以外ほとんど外人やで留学生か、不法滞在か、とにかくここは国際的なんや!はっはっはっ!!!、ちなみに隣のやつは確かイスラムやったと思うぞ、お祈りちゃうかぁ!ようしとるぞ!」
九龍城か。。。ここは。。。
いよいよ寝ようかという事になったのだが、N君は何で出来ているか分からないが、ごみを除けると一応ベッドのような物のが現れ、そこでご就寝あそばされたのだが、我ら二人は一体どうしたら良いのか思案した。N君は寝しなに「そこに布団あるやろ適当につこて!じゃ、おやすみ。。。。」
布団は1枚、掛け布団だけである。大体、大の男が寝るだけのスペースが無いのだ。
仕方なく押し入れを開け、その中に頭を入れやっと二人寝る場所が確保できた。。。
そして、よく分からない1日が終わっていったのだった。。。。。
つづく。。

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