2005年09月30日(金)
吼える酒 
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私は“今日は何の日?”というのが結構好きで暇があると調べる。
しかし、調べるが結局忘れて行くのだが。
今日も何気なくネットで調べると、明日10月1日は“日本酒の日”らしいのだ。
その理由は、新米で酒造りをスタートするのが10月、酒つぼを表す「酉」の字は十二支で数えて10番目、昔は酒造年度が10月1日から1年間とされていたなど、なにかと馴染み深いこの日を選び、全国酒造組合中央会が清酒のPRデーと1978年からしたらしい。
思い返せばお酒とは長い付き合いになる。初めての出会いは忘れたが、意識して初めて飲んだのは確か16歳くらいだったと記憶している。
私の父は日本酒党で年中熱燗を飲んでいる。中元歳暮で貰ったウィスキーやブランデーなどは年に数回しか口にしない。だから昔の家にはどこにでもあったサイドボードには、常に飲まない洋酒が飾ってあったのだ。その酒を私は興味本位で拝借していた。
最初は、ばれない様に色の濃いビンの酒を選び飲んだ。理由は簡単、減りが外側からわかりにくいからである。
最初は、「どんな味がするんだろう?」という事だけだった。
ドラマなどで水割りというのを大人はよく飲んでいたので、見よう見真似で作り飲んだが、
まったく不味いジュースのようなもので、酔うなどという事はまったくなかった。
「うーん、なにが美味しくて、なんで酔っ払うような事になるんだろう?」
と次はロックというのをやってみた。喉が焼ける様に熱くなり、味も濃厚で不思議と体にあった。そして飲んで暫くすると、体がぽかぽかと内側から熱くなり、良い気持ちになった。
「うーん、これが酔っ払うということかぁ?」
という調子で酒との付き合いが幕を開けたのでした。
大学に入り本格的な酒との交際がスタートする。
所謂“コンパ”というものだ。私も一応サークルに参加しており、新入生歓迎など様々な飲み会に参加したが、我が大学はどちらかと言うと硬派で、コンパも1回生にとっては阿鼻叫喚の世界になり、コンパと聞くだけで“ムンクの叫び”状態であった。
ひどいものであった。とにかく潰れるまで飲まされ、そんなことが1回生が終わるまでの1年間続いた。一気なんか可愛いもので、一気はすべて日本酒、飲み干すと建て物の1階から4階までダッシュ。当然別けがわからなくなる。一番から抜けさせてもらえるが、遅いと再度一気そしてダッシュの繰り返しである。とにかく絶対服従なのだ。あるとき大学のイベントで京都の街中をパレードして終点が鴨川というイベントがあったが、イベント終了後例によって飲み会が河原で車座で始まる。初めて参加した我々はそのイベントがどんな物かそしてその後の飲み会がどんな物かまったくしらなかったが、宴たけなわのタイミングで2回生が立ちあがり我々1回生の後ろに立つ。そして一人一人鴨川へ放り込まれていくのでした。
さすがに酒の弱いものでもこれだけ痛めつけられると、肝臓が麻痺し強くなっていく。
我々も最初はわからなかったが、序序に対策を講じるようになる。
コンパが始まる前には、牛乳やチーズを胃に入れ粘膜を張るようにし、そして潰れる前に
自在に嘔吐出来るようにしたのだ。人差し指を突っ込み自在に吐いた。汚いがこれが出来ないと完全に泥酔状態になるので、宴会の序盤、中盤、終盤、二次会序盤。。とタイミングを計り嘔吐を実行する。とにかく辛かったぁ!!
二十歳代前半までの酒は、味なんかまったく関係なかった。
静かなという情緒がまったくない、吼えるような激しい酒であった。
飲めば半分くらい正体を無くし、食品ではなく完全に覚醒液でした。
室生犀星「酒 場」
酒場にゆけば月が出る
犬のように悲しげに吼えてのむ
酒場にゆけば月が出る
酒にただれて魂もころげ出す
なんか良い詩でしょ! (つづく)

投稿者 junca 22:42 | コメント(0) | トラックバック(1) | スタイル
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