2005年08月24日(水)
Neo放屁論(前編)
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れっきとした平賀源内先生の論文である。
このタイトルだけでも作者が只者でない事が窺い知れる。
屁にTPOはない。そして屁は時としてその人物を限りない辱めにさらしてしまうかなり危険な行為である。出来ればそんなものは、しないというより無い方がいいともこれが実はおもわないのである。お腹が張りひそかに大放屁をしたときの開放感と爽快感、誰にも言えない,そして比べてわかってもらえない物凄い快楽が発生するのである。
屁に不快感を示す,もしくは嘲笑を浴びせ掛けるのは決して先天的な感性ではない。しかしなぜかあの音は後天的に笑いの信号音として認識したものではなく、先天的な滑稽感があるのは不思議である。
そしてどんなに美人で頭が良くても、カッコの良い男性であろうと,おそらく生涯10,000発以上はするだろうと私はひそかに考えている。(いや、そんなものでは効かないと思う!)
口から出る言葉という音は、哲学を語り恋愛を語り時として人を傷つける音をも発するが、
尻の穴からは“屁”という音しか出ない。しかしである生物としてのメカニズムだけでみると言葉も屁も同じ音の発生である。
源内先生曰く、
「漢にては放屁といひ、上方にては屁を“こく”といひ、関東にては“ひる”といひ、女中は都ておならといふ。其語は異なれども、鳴ると臭きは同じことなり。その音に三等あり。ブツと鳴るもの上品にして其形圓く、ブウと鳴るもの中品にして其形いびつなり。スーとすかすもの下品にして細長くして少しひらたし。是等は皆素人も常にひる所なり。」
ある時、江戸の両国で「へっぴり男」なる自在に屁を出す大道芸人が人気を博していたらしい。
うぐいすの鳴き声や、水車の回る音などかなりのレパートリーを持ち、金を稼いでいたらしい。源内先生と仲間たちは早速に出かけその芸を見たらしい。
仲間達はインチキではないかと批判的であったが、源内先生は
「たとえ、からくりがあるにせよ、見せているのは尻一つ。それが誰の目が見てもからくりがわからぬ。それならそれで、立派な芸ではないか。」と言いましたが、仲間の一人が食って掛かりました。
天下の源内があんな「へっぴり男」を誉めるとは、一体どういう料簡か?人前で尻を見せるあの行為のどこが立派な芸なのか?
それに対して源内先生、
「人間が、体内より発するものは、天地の定めにより、貴賎の違い、身分の違いなるものが自ずとあるとこは否定できない。中でも、もっとも身分の高いものは、頭脳より発せられる「思想」であろう。口から生じられる声、歌の類も、身分の高い方に属する。
そして、低い身分に耐えているものに「糞」「小便」のたぐいがある。人々はそのものたちを、やれきたないとか、やれ臭いとか、けがらわしきものとさげすみ、それを話題にするだけでも下品と見なしている。しかし、その「糞」、「小便」でさえ、田畑に使えば、立派な肥しとなり、その価値をもって、最下位を逃れている。
最下位に位置するものは語るも明白、「屁」である。屁こそ百害あって一利なし。厳粛なる式の場などで、もしも「屁」などひろうものなら、その武士は、切腹まちがいなし。田畑の肥しにもならず、さらに悪いことに、目に見えず、人に罪をかぶせたすぐさま、姿をくらまし、逃げさるもの。誠に、卑怯にして、卑劣。歴史上、「屁」の価値など見出した人間など、聞いたこともなし。名実共に「屁」こそ最も卑しきものであることは、万人が認めるところである。 が、しかしである!身分高き「思想」をもって多額の金を得るのは、いともたやすいこと。麗しき「声」をもって歌い、金を得るのも、当然の理。これこそ「ふつう」。そこには、なんの工夫も手練もなし。金の成る木で金を得ることは、なんの苦労もないことである。
だが、あの「ヘッピリ男」なるは、万人に見捨てられてきた「屁」を粗末にせず、それをもってして工夫・修行の限りをつくし、見事、大衆の眼前にて披露し、金を稼ぐという偉業を成し遂げたのである。これを「立派」と私が認めるのは、その故である。」
うーん!源内先生!パチパチパチ!!!!!
そして関西ではいまだに、「さぁ!家帰って屁こいて寝よ!」と言うおっさんが無数に存在する。源内先生の屁の定義、「上方にては屁を“こく”といひ」をちゃんと守っているのであるのと同時に、寝る前にしなくてはいけない大事な行為なのである。。(笑)
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