2008年08月18日(月)
誠 
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昭和十七年五月十八日 夜
貴女は威厳を損ずる心配もないと存じ、
又お便りし度くなりました。
本日、嬉しい嬉しいお便り二通、同時に落手致しました。
義方(長男)に対する貴女の御心持がよく分かって何とも言いようのない
切ない心地になりました。
貴女こそ本当に私の心中のオアシスです。
姿も心も美しい貴女は私の天使です。
どうかお体をお大事にして心に希望を持ち、
どんな逆境に立っても心中正しい行いをしている
自信があれば人に恥じることはありません。
我々は強く正しく清く朗らかに手を取り合って暮らしましょう。
父のこの最後の言葉を
後生大事にして
孝子母は北町の家が戦災で焼失した後に建てられた
バラックのような粗末な家に戦後もずっと住み続け、
周囲がいかに勧めても建て替えに応じず、そこを終の住処として
果てた。
父の没後五十六年目の平成十年六月、享年九十二であった。
闘将 山口多聞、最後の手紙・・・

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