2005年08月21日(日)
花形敬のスカーフェイス3
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朝起きて一通りの用事を済まし、レンタルビデオ店に直行した。
今年3月に公開された“渋谷物語”を借りるためだ。劇場に見に行こうかと思いながら、
結局行けずそのまま忘れていたが、朝突然思い出したのでした。
ビデオ店につき棚を探すと全て貸し出し中で、今日は見ることが出来ませんでした。
この“渋谷物語”は安藤昇が主人公の愚連隊ものだが、どのような内容かは知らないが一応見ておこうと思っていた。
実は正直、期待はしていない。過去この手の実録物のおおよそ80%が期待外れだった。
理由は二つ、一つにはキャスティングがイメージと乖離している点(これは映画には付き物なのであり宿命だが、商業性が前に出すぎるキャスティングが気になる)と、個々の登場人物の外見にだけ拘り、内面性がまったく表現しきれない役者不足感、二つ目には脚本が杜撰であり実話の単なる焼き直しでしかない事である。
今まで花形敬は3回主人公として映画化されたが、最初は菅原文太主演の“人斬り舎弟”で花形が安藤組の幹部になってからのストーリーだが、まず人斬りというタイトル自体が間違っている、花形は以前に書いたが、素手の喧嘩をポリシーにしたステゴロ師である。この時点で少し興ざめである。
しかしこの映画の時分は本田靖春の“疵”が出版されておらず、花形自体の存在がまだクローズアップされていなかったので多少の脚色により独特のキャラクターを作ったとしてもおかしくないし、仕方が無いかとも思う。全体には後の2作よりは良作であると判断できる。菅原文太の花形は違和感が残るが、菅原文太が演じるヤクザという見方であるとなかなかニヒルで面白いキャラクターを作り出していると思う。しかし後の2作は間違いなく“疵”をベースにしており、その中の花形をモチーフにしている。しかし映画としては、申し訳無いが“駄作”である。陣内孝則も哀川翔も嫌いな役者ではないが、かなり違和感があった。陣内主演の“疵”は劇場で見ましたが、最後の方のシーンで花形が獄舎にいる安藤に面会する場面で、安藤役の岩城晃一が丸刈りなのであるが、コントの“はげずら”のようなものを被っており、そのシーンの瞬間劇場は笑いの渦であった。これでは駄目である。
哀川の花形も凶暴性に欠けている感があった。
そう考えると、この花形という人物を演じるのに、現在の役者で考えると一体誰がいいのだろうか?以前だといろいろ考えられる役者がいた。
萩原健一、松田優作、原田芳雄等々。すべてイメージとは離れるが、実際の演技そしてスクリーンに映り出すと、新たな花形が出現するような期待感がもてるし、本人達にデスペラードな感じが漂っている。これが大事なのである。
現在いないのであるスケールの大きな個性的な役者が30代40代前半に、TVドラマぐらいが関の山のアイドルは一杯存在するのだが。これは私の意見だが、木村一八が40歳代になった時、面白い花形が出きるような気がするし、まったく無名の役者でお願いもしたいものである。どちらかと言うと無名の方が良いような気がする。
哀川翔も陣内孝則も優秀な役者であるし、キャスティングを最初見たときは期待したが実際は今一つであった。多分理由は脚本だと思う。
基本的に花形の人生の逸話を全て詰めこもうとしすぎているのではないかと思う。だから平板な人物紹介にしか映らないのではないだろうか。全般的に伝記映画はそういう傾向である。
しかし本来ベースとなる原作をそのまま焼きなおす必要性はまったく無い。映画という芸術を使って表現を試みるのに、実話の数珠繋ぎをしても意味がない。
意外とやくざ映画は特化されたヒューマンドラマだ、そして名作“仁義無き戦い”もある意味原作の焼き直しだが、普通の映画の中にいれても燦然と輝く芸術性がある。この差が問題なのである。残念ながら今までの花形ものの実録映画は、脚本の杜撰さが目立つ。
しかし、
とりあえず来週再度“渋谷物語”を借りに行こうと思う。
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投稿者 junca 23:50 | コメント(0) | トラックバック(1) | 花形敬
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