2008年01月10日(木)
2代目ミッキー 
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元日は私の実家へ行き
二日目は嫁の実家へ行く。
これは子供が出来てから変わらないスケジュールである。
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しかし、今年、さぁ行こうかとしたとき、今までに無かった新たな光景を目にし驚いた!!
それは、Kyoちゃんの格好だった。。。
見ると、なんと“おしゃれさん”になっていた。
ニット帽を被り、首から大き目のアクセサリーをぶら下げ、なんと足元にはブーツ!
うーん、違うぞ!今までの少女ではない!
実に驚いた。まぁ冷静に考えれば、他の同い年くらいの子供を見ていても同じような格好をしているからなんら不思議ではないのだが、しかし我が子がこうも“おしゃれさん”に突如変身…
そう、昔あった“ノックは無用”での“魅惑の変身”みたいだと、正直驚いてしまう。。。
昨年のクリスマスにどうも母親と買いにいったらしい。。押し付けのクリスマスプレゼントではなく、自分で納得のいくものを買いたかったみたいである。。
まぁ、なんとなぁ?大人になったなぁ~と感じさせられた。。いつもこういうとき、私は彼女がまだ乳母車に乗って丸い帽子を被りこっちを見て笑っている絵を思い出す。
あれが→これか???うーん???
こんなに変わるのか?
気づくと14歳、もう14年なのか、まだ14年なのか?よくわからないが、とにかくあと6年もすれば成人だ。。。そう考えると時の速さは恐ろしい・・
あっという間にとなるのか?これからとてつもない苦労があるのか?
いずれにしても、私は立派に子供を育てた大人をすべて尊敬する。
大変な仕事だと思うし、年数が重なれば重なるほど実感する。。。
いまだに自分が人の親であるという確たる自信がないのもあるが、どうもこのKyoちゃんの変化を見ても、なんとなく14年過ぎたとしか思えないからであり、だから余計に、その変化に戸惑ったりするのである。まぁ間単に言えば無責任なのかもしれない。。。
それにしても
他人事のようだが
人間という生き物は年を経るとこうも巨大化するのか?と雰囲気が変わるのか?と感心させられる・・・自分自身も20年前とは大きく違うのだが、これは多分ビジュアル的には退化傾向の変化であり、Kyoちゃんなどの変化は伸張傾向、そう前途洋洋たる変化、力強さがみなぎっている!眩い!
いったいどんな大人になるのか?
これからどんな変化をしてくれるのか?
変わり続けるのは間違いない!!!!
しかし、実はこの変化著しいKyoちゃんに、13年前から変わらないものが一つある。
13年前とは、彼女が一歳のころなのだが
この時分に買い与えたものを今も大事にもっている。
こう書くと、ものを大事にしていい子じゃないか!となるのだが、実はそうじゃないのである。。
なにをこの時分買い与えたか?
それはミッキーマウスのぬいぐるみである。なにげなく買い与えたものだったのだが、親の予想を上回るお気に入りとなり、片時も手放さなくなった。。
それはそれで可愛らしいのであるが、なにせ幼児のこと、大事にするといっても、舐める噛む、ほる、その他いろいろ乱暴に扱うから、買い与えてしばらくすると、見る見る汚れていき、破れがでたりと、どんどん汚らしくなっていく。衛生上も悪いし、なによりもそんな汚らしいぬいぐるみを後生大事に抱えている絵面は親としてもどうも受け入れにくいものがあり、買い替えを諭すのであったのだが、頑として手放さなかった・・・
仕方がないので、捨てずに新しいものを買えば自然とそちらに興味が移るだろうから、その時点で交換し汚くなったほうを捨てればいいかと新しいものを買った。しかしなかなか新しいぬいぐるみには興味を示さず、汚く古くなったほうとばかり遊ぶのであった。
それでも、しばらくすると両方と遊び始めたので、しめしめ!と古いほうを捨てたのだが、これが大失敗であった。。代替わりのタイミングが早すぎたのである!!
無くなったと気づいた瞬間から家中探し回り
ミッキー!!と叫び続け、そして泣き続けた。。。
そうこうしているうちに
なんとか新しいほうに落ち着いたのであるが、これもやはりしばらくすると最初のぬいぐるみ同様汚くなっていく。。それをみた我々の両親、いわゆるおじいちゃんおばあちゃんは、汚いと思い、勝手に良かれと新しいものを買ってくるのであるが、流石に最初のミッキーのことがあるので、今度は絶対に新しいものにはかたくなに手を出さなかった・・
この時分、我が家には同じタイプのミッキーのぬいぐるみが多いときで4・5体あったように記憶する。そこで我が家ではKyoちゃんが片時も離さないミッキーを
2代目ミッキーと呼んで他と区別していたのである。。。
そう
実は今も大事にしているぬいぐるみとはこの時の“2代目ミッキー”のことなのである。。。
2代目ミッキー!
幼稚園ではじめてのお泊り保育のときも、泣いたらこのミッキーを渡してください!と先生に言付けた記憶がある・・・それほどミッキーには深いものを彼女は感じていた・・
よく考えてもらいたい、13年間愛玩として飾っていたわけではなく、抱きかかえていれば、その様相がどのようになるか?
これはもう、どうみても
ミッキーマウスではなくなっている。。。
顔は黒ずみ、耳は裂け、中の綿がへたり、やせ細ったような造形・・・
まるで、先日、問題になった中国の遊園地にあった
パチモノ・ミッキーのようなのである!!!
しかしそれでも彼女はこのミッキー以外を手元に置こうとはしない。
あるときから買い替えをあきらめた我々大人を尻目に、彼女は13年間、同じミッキーを愛し続けている。。そして義理の母親は、そのためにわざわざ今でも、汚くなるミッキーの洋服を年に2度も仕立ててくれているのである・・・これは実にありがたいことなのであるが、ありものの布地を使用するためか、仕立てられた衣装を着るミッキーの雰囲気は、どうも“ちゃんちゃんこ”、そう、雪国の童のようになり、ますます怪しいミッキーマウスのぬいぐるみになっている。。。。
ここまで手放さない理由は一つしかない
所謂、ライナス症候群なのだと思う。。。
匂いや肌触り、幼児のときから続く耽溺をいまも切り離せないでいるのだ・・・
いいのか悪いのかわからないが、私はあえてそれをどうこう言ったことはない。
ある意味、このミッキーがいまもいることが、彼女の小さかった頃をよみがえらすアイコンのように捉えているのかもしれない・・やっぱり最初にできた子であり、その一挙手一投足を細かく覚えているし、なにかいつも父親になった実感がつかめず、オロオロしていた当時の自分がよみがえる・・
今もそうなのだが。。
そしてミッキーとぬいぐるみを抱きかかえている小さいころの姿が記憶から消えることはないのであるが、その当時の具体物がいまも存在することに何かしらの安心感をもっているのかもしれなし、どこか引き止めているのかもしれない。。
そういう意味で私にとって、2代目ミッキーは、簡単に当時に入り込めるアイコンなのである・・
それでも
いつまで大事にもっているのだろう?という疑問はある!
だからたまに茶化すように聞くのだ
「なぁ、Kyoちゃん?そのミッキーいつまで持ってるの??」
「。。。。。。。?」
「ひょっとして?結婚してももってたりして?」
「うん!」
と、まさかの答えと、なんらそれに疑問をさしはさまない明快な考えに
ただただ沈黙する・・・
なんとなぁ
花嫁衣裳を着て、綺麗なブーケを手に
「お父さんありがとう!」
と、言われるのはドラマなどのワンシーンとしてイメージできるのだが
汚いミッキーを抱き・・・では・・どうも・・・・
しかし
どこかで、まぁいいっか!という気持ちがある。。
これが、ひょっとすると私にとっての最大のライナス症候群なのかもしれない。。
沢尻エリカのような女の子になってもらいたいのだが
そのときも、2代目ミッキーを抱えていてもらいたいような・・・
うーん??
変なのだが。。。。
そんなことを、ぼぉーと考えた、お正月の昼下がりだった。

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