2007年11月28日(水)

fire basis fire

 basis 出塁率=(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)
このような式が存在する。実は、これが野球において相手に勝つためには重要な基本的数式であり、

野球の本質となるのである。

しかし、不思議なことに、近年までこれを基本的な軸に据えた、もしくは解析してきた球団が少ないのである。。。

やはり、今でも野球は打率と防御率が中心にチーム力が語られる。
これが今、妙に違うんじゃないか?という視点が向けられている。打率が低くても
好成績を上げるチームの存在があるのである。基本となるものは一体なんなのか?
独自の理論展開が必要なのかもしれない・・・





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打球がヒットになるかどうかは、敵の守備陣形に大きく左右される。鋭い当たりでも、野手の正面に飛べばアウトだし、当たり損ねでも、野手の間に飛べばヒットになる。また、打撃の目的は何だろうか。ヒットを打つことでもなければ、もちろん打率を上げることでもない。得点することである。野球は点取りゲームであり、得点しなければ勝てないのだから。打率は、試合の勝敗や局面に関係なく、ヒットを打てば上がるのだから、打者がいかに得点に寄与したかを、必ずしも反映していない。

この出塁率に注目し、オークランド・アスレチックスは少ない資金でチームを運営しているにもかかわらず好成績を挙げた。アスレチックス のGM ビリー・ビーンは他チームの出塁率が高いがその他の理由で試合に出られない選手を格安で集め、地味だが得点効率の高いチームを作った。詳細はマイケル・ルイスが記した「マネー・ボール」で述べられている。

この話数年前に何かで読んだのか見たのか?忘れたが記憶に残っている。

野球は不思議なゲームだ。以前にも書いたが、ディフェンスとオフェンスが球技の場合同じ人数で行われるのが普通だが、野球の場合、オフェンスの基本は一人だ。一人が打席に入り、ヒットになれば次に繋がり、この連鎖が続くとフィールドにはオフェンスの人員が増えていく。これが実は野球の本質だ。だから普通に考えれば、出塁率と呼ばれるものが攻撃にとっては一番信用の置けるデーターであり、かつ、勝利に導くための人員のフォーメーションにももっとも役立つデーターとなる。

打率の高い選手をいかに寄せ集めても勝利に必ずしも近づくわけではない。これは過去のケースを見ても瞭然とした事である。よく言われるが、強いチームが勝つのではなく、勝つチームが強いのである。強いという客観的及び主観的な自信は、勝負にとって必ず最大有効なものではない。あくまでも気持ちの上でのことだけであって、実際には勝負をやって見ないと分からないものだ。
その上で勝つチームが現実的には強いのである。これはトーナメントをすればそうだろう、前評判というのはあるが、実際は勝ったチームが強く、運も味方につけているのであろう。

落合という監督は、私が見ている限り、この本質を一番理解しているのではないか?と思うのである。よく、俺流などと呼ばれるその野球観は、業界では異端的雰囲気の表現色が濃いのであるが、我々素人から見ていると結果論かもしれないが、実に分かりやすいものであり、なるほどと感心させられる。これは偏に結果を出しているから余計に分かりやすいのだろう・・

不思議なものである、過去超一流と呼ばれた選手たちを思い返すと実に個性的で、大きくまとめると全て“俺流”だったんじゃないかなぁ?と思える。それは打者の場合特に感じるのである。
打者にとって何が大事で基本になるかと考えると、やはり“打法”になるんじゃないだろうか?所謂、バッティングフォームなのだが、超一流はほとんど基本から覚醒したような打法に行き着いているような気がする。その中でもこの落合の打法“神主打法”は過去にも似たような選手がいたのだろうが、これほどこの打法で中長距離を自在に操れた打者は球史の中でも稀有な存在だと思う。

この打法、基本を重視するコーチ陣には嫌われる。より多くの長打が望める反面、バットコントロールが非常に難しく三振率が高い選手も多い。またフォームの構造上、タイミングの見極めにもこの打法独特の熟練が必要とされる。この点ではタイミングを重視したフォームとされる一本足打法とは異なり、より遠くへ打球を飛ばすことに主眼を置いた特化型の打法といえる。

落合も例に漏れず、入団当初このフォームの改良指示を受けた。この時代、ロッテは山内一弘が監督で、かれはレベルスイングの信奉者であった。その彼からするとバットをアッパー気味でコントロールする神主打法は論外であり、とてもではないが尊重できるものではなかった。このレベルスウィングを落合はどのように考えていたのか分からないが、ある程度取り入れていこうとする。しかし思ったような結果が出ないので、さらなる改良を自分自身で加え、結局、我流で自らの打法を確立していくのである。

まったく芽の出なかった当時の落合のスウィングを安打製造機の異名を誇っていた大打者・張本が一目見たとたん、「素晴らしい。このままのスイングで打てる」と断言したのは伝説であった。張本の打撃に対する見識の凄さをいまさらながらに感心させられるのである。張本は一般にはあまり知られていないが、手に障害を持っていた。本人がほとんど公表しないため、どのようになっているかは知られていないが、尊敬する打撃の神様・川上哲治に見せたところ、川上は絶句し涙を流したということらしいのだ。それほど高次元で戦う選手にとってはとてつもないハンディキャップであり、それを跳ね返し続けた努力に川上は涙したのであろう。張本はもちろん基本ということを大事にしたのであろうが、これほどのハンディがあると、基本にはどうしても従えない側面があり、自分なりの改良を加えないととてもではないがまともに一流の中では太刀打ちできない。それこそが彼の基本的な軸でありつづけたのではないだろうか?その彼をして落合のスイングを絶賛したのである。

一流は一流の芽を見抜くのである。そして一流は決して他人の意見に流されない。これが実は一流たる所以の本質なのではないかと思うのである。基本という軸が違うのであろう。自分で見極めた本質をまず軸に据えて、その軸へ自分なりのアプローチをかけていく。だから自分が考える本質にいかに近づくか、そのために必要なことはなにか?それらを考えていくことが、一流選手が考え、理想とする基本になるような気がするのである。

なんでもそうなのだが、やはり一般で言う基本はあくまで平均的な思考でしかない。突き抜ける選手にはとてもではないが、窮屈でたまらないのであろう。もっと言えば、かえって悪弊になりかねない。この落合の神主打法もバットコントロールの難しさが三振率を上げるというのは、基本的な考え方になるのだろうが、しかし、戦局から球筋を極限まで読み込める能力が高ければ、バットをコントロールする必要が格段に下がる。読み違いがなければかなりの確率で長打を狙えるという、
逆の発想が一流選手には基本となる。何かを中心に据え、それを独特の理論と行動で埋めるから、一流に成るのであって、基本の山積みだけではとてもではないが、ある一定のゾーンからは決して出られないような気がするのである。これはイチローも野茂も同じじゃないだろうか?どちらも結局、我流のスタイルを築き上げ、他人が決して真似のできない境地にたどり着いている。種目は違うが、テニスのマッケンローなどもまったく同じことが言える。あの対戦相手に背中を向けて体全体に思いっきりスピンをかけて打ち込むサーブはまさに基本からはみ出るスタイルである。
サーブを打ち込むと同時にネットまで一直線に駆け出しボレー体勢に入る、彼独特のサーブアンドボレーは他の追随を許さない独特の戦法だった。基本から考えると実に危険極まりない戦法であり、決して指導のテキストには採用されないだろう。マッケンローは超一流の選手であったのと同時に、ことごとく基本からはみ出す選手の典型だったのではないだろうか?あのまったく基本を無視したフォアハンド、天性の手首のやわらかさを利用し手首で球筋をコントロールするフォームは決して美しい理に叶ったスタイルではなかった筈である。しかし、この時代を代表する劇的な選手であったことは間違いない。


基本に忠実とはいかなる意味なのか?




野茂、イチローをはじめ、海外で活躍する選手の才能を飛躍的に伸ばした、故仰木監督の言葉にある



個性に勝る基本はない、という意味



この数日深く考えさせられた。。。
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投稿者 junca 17:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | スタイル
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