2007年11月07日(水)

fire 魂の契約 fire

 魂の契約 仮事務所に移ってもうすぐ一年になる。


















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最初のころ、食べる場所にこまった。毎日コンビにの弁当では体が、というよりメニューが固定的なため飽きてくる。かといって食べる所となると、これが昼食に適当な店がほとんどないのである。



それでも引っ越した数週間は、歩いて近辺の店々を見つけたりしていたが、やはりある程度お店も固定化していく。
本来望むは、毎日メニューがかわり、所謂日替わりというやつだが、それがあって尚且つあまり油っこくない食事なのだが、そうなると、やはりうどん屋さん系のようなところになるのだが、残念ながらなかった。



しかし、あるところに、小さな、あまり綺麗ではない、昔でいう家が二軒繋がっている“2戸一(にこいち)”のおこのみ焼きやがあり、なにげなく入った。おこのみ焼きやなのだが、昼は日替わりメニューがあり、かぼちゃを炊いたものや、しゃけや、煮物の小鉢がついていたりという
家庭料理風の料理だった。これはいい!ということで見つけてからは結構会社のメンバーと行くようになった。



ある日いつものように会社の人間三人と連れ立って、その店にいったのであるが、めずらしく、ほぼ満席に近かった。普段はそれほど混むことはないのであるが、見回すと、近くで工事をしていたのか、ほとんどが現場作業員であり、ニッカポッカをはいた若者がガヤガヤと喋っていた。それらの人間は我々より先にきていたわけであるから、当然我々よりも先に食べだした。ここまではそういつもと変わらない風景だったのであるが・・・



我々がテレビを見ながら、なんということのない会話をしていると、突然前の席の若者一人が大きな声を出した!


「おばちゃん!髪の毛、はいっとるで!」


見るとそのテーブルの他の若者も声を出してはいないが、おいおいどう言うこっちゃ!的な表情を浮かべている。

しばらくすると店のおばちゃんがテーブルに寄ってきて差し出された皿を覗き込む


「えぇほんま、かんにん、どれ?」
「これやがな!」
「あっ、ほんまや、ごめん・・どうしよぉ?新しいのもってこよか?」

「もうええわな!ほとんど食べてしもたし・・」
「そう、かんにんな…」

「ほんま、ちゃんとしてや、一本目まではこらえたけど、二本目はなぁ、さすがにあかんでぇ!」


と聞き、笑うのをこらえるのが必死だった。。



…・そういう問題とちゃうんちゃうか?と……



まぁ、髪の毛で死ぬことはないが、昨今、食の表示や偽装の問題がメディアで大きく取り上げられているが、これにしてもつまるところ、誰も食中毒になったり、生死に関わった問題が発生したわけではない。食べ物に対する恐怖の部分は、以前に比べ格段に高くなっているのは勿論なのだが、それよりも企業や経営者の倫理観がまずもって世間の憎悪の対象であり、マスコミの論調も、この様な所業は、これこれこうだから人体に対し最悪の結果が及ぶなどというものはまったくない。大体その手口であったり、それによって儲けた額であったり、最終的に問題の発覚から出てくる損失の算出など、まるでSMショウのように毎日劇場的に皆鑑賞している。しかしまぁ次から次へよくこれらのニュースソースがあるなぁ、ある意味大抵このてのニュースをみて世間ずれした訳知り顔の人間は、こんなあたりまえの事や!などと放言するが、ある種、本当にあたりまえのような気もする。してない方が稀少なのかなぁ?となる。。。。


これらニュースの発信源の大抵は内部告発ではないだろうか?そこに勤める立場の弱い人間であったり、経営上の考え方に行き違いが発生した片方の集団であったり、基本的には世間から、これはオカシイなどという指摘の高まりは、ないとは言わないがそれが告発の全てだとも言いがたい。


大体がこれら食を正常な状態で流通させるという基準を、それぞれのメーカーのある意味内規によって構築しているものが多いはずであり、その部分での感覚は、まぁええんちゅう?わからへんし的なものがほとんどだと思う。実際、うまいなどと言って昨日まで頬張っていて、そのニュースを知るや否や、もぉ信じられない…と言うのはなんかおかしいような気がする。



腹を壊したわけでもないし、日常の生活が停滞したわけでもない。ある意味、なにが困るのか?

実に不可思議な感じもする。食の危険性ということを正義の盾に、本質は騙されたことに対しての腹いせと復讐劇場のような気がしてならない。。まぁ騙すほうがどう考えてもわるいのだが、騙さざる負えないような飽食の中の需要という現実もある。ミートホープの社長がこれら事件の最初に発言していたのは、取り巻く環境、関係者が全て悪いと他人のせいのような発言をして、大いに顰蹙をかったが、私はこの支離滅裂と取られがちな論法のなかにも、多少の真理はあると思う。これらの偽装が常套的に繰り返している背景には、やはり社会が抱える病理も起因していると思うのだ。


よくニュースのアナウンサーが、いよいよ食べ物に対しての安全は自分で確保しなくてはいけないのですかねぇ?誰を信じればいいんでしょう?などと正義の使者のようなコメントをだすが、
こんなもの昔からあたりまえの事であり、誰が保証などしてくれるか?と根本的な部分での不可思議さを感じる。表記している基準の日数などが、その判別の最大にはならないということであり、あくまでも客観的な基準値でしかない。消化器系の弱い人と強い人ではもともとの基準も大いに違うわけだし、この基準の対象という人間がもともと平均から生み出した架空の存在でしかない。その本質を飛び越えて、だれに自分の健康の保証をもとめるのか、さっぱり分からない。

まずは、人間としての防御本能を磨くことが大事であり、その上での基準、情報ではないのか?


この基準もまぁある意味いい加減なものだ。もともと賞味期限と消費期限の違いじたいを理解していない人間がワァワァ騒いでいるのが実情じゃないのだろうか?


しらべると実に単純な分け方でしかない。へぇ~てな程度だ。


「消費期限って?」

お弁当や洋生菓子など長くは保存がきかない食品(だいたい5日以内に食べたほうがよい食品)に表示してあります。
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、食べても安全な期限を示しています。消費期限内に食べるようにしましょう。

「賞味期限って?」

ハム・ソーセージやスナック菓子、缶詰など冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、おいしく食べられる期限を示しています。賞味期限内においしく食べましょう。ただし、賞味期限を過ぎても食べられなくなるとは限りません。

「こんなことにも気をつけましょう!」

一度開封したものは、表示されている期限にかかわらず早めに食べるようにしましょう。表示されている期限は、開封後も保証されているわけではありません。
保存方法が書いてない食品は、常温で保存できます。直射日光のあたらない、湿気の少ない場所で保存しましょう。


農林水産省、そう、お上が言っているのは、これだけのことだ…



しかしなぁ~と思う。この程度のことが食の安全などという問題の最大なのかなぁ?と改めて考えてしまう。


先日会社の上司とこの話をしていて、あっそうそう!と共感したのは



昔、賞味期限はお母さんの嗅覚で

消費期限はお父さんの嗅覚だったということである。


おかあさんが匂いで、あっこれは不味いやろなぁ~として食卓に出してきたのが、賞味期限。

おっ、これはやばいかもしれない?というのは一旦責任回避も含めておとうさんの嗅覚を活用する

「お父さん?これどうかな?」

「うん?どれどれ。クンクン…・うーんちょっと“酸い”匂いがきになるけど、まぁ大丈夫!」

これが一般家庭の消費期限である。

実に自己防御本能に長けているではないか!!


大体昔から怪しげなものは自らの本能で判断してきたのが、人間ではないか?まずこれが大事ではないか?


秘伝のタレなどと称して、継ぎ足しで作られているタレは製造年月日などわけがわからない。
何十年も前に作ったものを現在も継ぎ足しているのである。こんなこと客観的に考え、今の食の安全定義を下敷きにした場合、滑稽でしかない…


食べ物ってよくよく考えると、殺戮行為なんだよな・・と最近頓に感じる。



毎週末歩いていると、田んぼの様相が時期時期に変わっていくことに新鮮な感覚を覚える。
田植えから始まり稲穂が成長しそして刈り入れ。これが今の食卓に並ぶのか・・とあたりまえに感じていたものが、そうではなく改めて新鮮な発見としての感覚が生まれてくる。成長過程を見ると言うのは、生き物が生きている過程を見ているのと相違ない。そこでつくづく感じるのは、
生き物の生命を奪って、食物というのは成り立っていると言うことだ。


単純に言えば



命を喰らっている!という事だ。



その行為によって命が維持されている。


田んぼひとつ考えてもサイエンスティックな疑問ではなく、哲学的に考えれば、田んぼという名称とそういった造作を施しはしているが、本質は大地である。大地というのから与えられる養分によって命が育まれ、そしてまた命を維持している。こんなことが、ひとつの田んぼで何百年、いや、ひょっとするとそれ以上の期間繰り返された営みであり、現在も営々と営まれているのである。ものすごく壮大なものを感じざるを得ない。


極論は大地、地球自体も壮大な生命体であり、命そのものだ。


食べていけるいけないと言うことを考えたり発言したりするが、今これの意味は人間の経済的な側面のみを語っているが、経済的側面だけが、人間の生命維持にとって全ての要素ではない。


実際に食べるという行為自体を食べていけるいけないの感覚で捉えなくてはいけないのではないだろうか?本来はこの部分を考えると、やはり殺戮の果てに生命が維持されていて、大地のもつ生命によって生かされているという根本的な哲学が必要なんじゃないか?とつくづく思う。
環境破壊や飽食の果てに、粗末な行いがあったり、えせ環境論や利権。
今の命を貰ったのは誰からだ、やはり先人たちからだろう。そうなるといずれ我々も先人となるのであるから、これはもっともっと大事な感性を育みなおさないといけないような気がしてならない。


ちいさい時分、誰しも、お米を残すと目がつぶれると、大人から教え込まれた。


何時の間にか食卓にテレビがあり見ながら食事をすることが当たり前になったが、昔はなかった。あっても消す親がいたはずだ。楽しい団欒などというのも昔からあったようだが、食事中喋るなということが本来日本ではこちらのほうが当たり前だったような気がする。
そのときはなぜ?と考えたことだが、今改めて考えると、やっぱり昔の人は食べるという行為に対しての厳然たる哲学をもっていたのだと思う。とくにこの国独特の…
ここから我々は教わったはずなのに、今どうだろうか?私など本当に恥ずかしい限りである。


食品メーカーの倫理観の欠如も問題であるが、それが全ての安全の定義、根底などと捉えているのはあまりにも稚拙すぎるような気がする。


八百万の神々という世界中でも稀な宗教観が生れたこの国の持つ繊細な感性を今一度考えなおさないといけないような気がする。



天網恢恢疎にして漏らさず!



いただきますと手を合わせ

ごちそうさまと手を合わせる



この感謝は誰に対してしているのだろうか?
食事を作った人に対してだけではないはずだ・・



命を喰らって生きている我々は・・・・
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投稿者 junca 23:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | think
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