2007年09月11日(火)
スキゾ/パラノ
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巻末に“あれっ?うん?”という文章があり目にとまった。
「エイティーズ!!80s」
モードの世界で、たびたびキーワードとして登場するのが
「エイティーズ」。
ファッションテーマとして話題に事欠かない活気溢れる時代でした。
映画、音楽、アートなど、影響力を持ったカルチャーがたくさん
出現した時代でもあります。
新鮮なインパクトを受つづけたこの時代に対し、多くの
クリエーターがオマージュを捧げています…・・
へぇ~?エイティーズ???
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誰しも自らが青春(なぜか気恥ずかしいこの言葉・・)時代を過ごし
た一番ディープな部分、その時、自分を取り囲んでいた時代の熱い息吹と
強烈な洗礼が、その後の自らのある種のスタイルを物語ったり、
今もってそのスピリットを貫きとおしていたり、と言うのがあるはずだ。
例えば我々が過去見たもので言えば、50sやアイビー、安保闘争、ヒッピー
に象徴されるような時代など、とてつもなく強烈なムーブメントであり、その時代に
青春時代を過ごした人間は、未だに自らの中心線にそれらを据えている人も少なくない。
これら時代の息吹は基本的に普遍性をもったメインカルチャーではなく、どちらかと
言うとサブカルチャーなのだが、人によっては自らの人生におけるメインカルチャー
やスタイルとして今尚大事にし、マイノリティーではあるが確実に存在している。。
それから考えると、私は間違いなく“80s”である。
私の時間軸においては80年代のカルチャーはかなり大きなものがある。
これは選んだものではない。生まれたタイミングがそうなのである。
私は1966年生まれで1980年突入時は14歳の中学2年生である。
仮に80sの修了を1989年とした場合私はその時、23歳であり、
きしくも働き出し社会に出た時と合致する。
私の人生の時系列だけで言うと、間違いなく“80sBOY”であった!!!
改めて自分が“80s”??などと考えると不思議な気分になる。
そうかぁ!俺は80sかぁ!などと単純な私は、妙に興奮したりするのである・・
そして、あえて言うがこの80sのど真ん中の世代が、戦後教育で初めて先生を“ぶん殴った”世代である。いろんな意味で今の日本を見る上で、大きな部分を背負っているのかも?しれない。。
断わっておくが、これは定義づけられたものでは当然ない。
私が感じるだけで、実際、80Sなどという定義は具体的な形としてはない!
しかし、案外、
私の考え方の基準を担っていることも否定できない。ある意味、今の時代の
ものも極力素直にかつ自然に受け入れるようにと思っているが、なにか相反する時
必ずこの時代に培った美意識が一つの線を引いているのも間違いない。
不思議な時代であった。
私が18歳を向えた時、時代は1984年である。まさしく80年代のど真ん中だった。
今では考えられないが、若者は皆“スーツ”であった。正直、Gパンをはいている人物を探す方が困難なくらい皆DCブランドのスーツで決めていた!!今からこのような風景を想像できるだろうか??
音楽ではニューロマンティックスなどというアンドロギュニュス的な美意識が支配し、男性が堂々と化粧をし始めた。
間違いなく“バブル夜明け前”であり、狂乱的な飽食時代に突入する機運がムクムクと台頭してきていた…・今から思うと、これも信じがたいが、皆社会は途切れる事無く発展するものだという確たる信念によって夢想していたのではなく、ただなんとなく“うわぁー”というような濁流の中で嬌声を上げていたような雰囲気だった。。
ある意味、こののちバブルが崩壊し、バランス感覚を10年以上、いや現在もまだその後遺症に悩んでいるのかもしれないが取り戻しにかかっているのだが、この時代の最大の功罪でいう功の部分は、豊満な資金によって、かなりの実験的な事象が体現できたことではなかったかと思う。実際、現在、バブル期で出来たものに敵うものはそうたやすくは作り出せない…
これ以外にもこの時代の象徴的な現象はあるのだが、私が一番この時代の特徴なんじゃないかなぁ?と思うのは、若者にファッションの一部として“哲学”が流行ったことでは無いかと思う。まぁ実際には本質を理解したのか?というとかなり疑問であるが、とにかくこの時代
浅田彰という京大の助教授か助手かというような若者(確か当時26歳だったと思うが・・)が逃走論なるものを執筆し、一躍時の人になった。哲学書としては異例の10万部という部数を売上、突如世の中に哲学ブームを巻き起こした。この時代これ以外にも多数、現在で言う“文化人なるメディアキャラクターが登場し、それら学者や哲学者、とくに浅田彰を中心とする考え方、ポストモダンに近い指向性の哲学者や学者の枠組み集団を“ニューアカデミズム”などと呼んで
もてはやした!!!正直、少しダダイズムの匂いが立ち込めていた、それは総じて他人事であったのだろう・・
ある意味デカダンスのみが持てる巨大な許容の時代だったのかもしれない・・
その中でも浅田彰、彼の理論は哲学を数式的?構造的に解説し、人間の行動原理を
スキゾ / パラノ
と二極化し、より分かりやすく論じた事が、爆発的に受け入れられる要因となった。
従ってこの時代の若者の流行語として、この、スキゾ / パラノ というのはそれまでの、瞬間的な感覚の言葉や、世相を表したりというものとは一種違う感覚で持てはやされた。。
我々馬鹿は、この言葉を言う事によって少しブランドの“紙袋”をぶら下げて見せびらかしているのと同様の感覚に浸ったのは間違いない。
あー!そう言えばこの時代、ロゴの時代でもあった。
bigiなんていうロゴが入ってさえいれば皆ありがたく着込んでいたが、よくよく考えると、皆して金払って、メーカーのサンドウィッチマンしてたにすぎないんだけど・・
アホやなぁ・・
うーん??
スキゾ / パラノ
現在、この言葉を知っているものはもちろんだが、使う人間がいるのだろうか??
あれほど、流行ったのに?・哲学も流行なのか??と今となっては考えさせられる。。。。
なんだったんだ??
この時代のこの、スキゾ / パラノ は、今でも面白い論理の展開だと思う。
かなり不完全で今は少し違和感があるかもしれないが・・
人間はパラノ型とスキゾ型に分けることができ、パラノ型は言うまでもなくパラノイア(偏執狂)ですなわち、結婚し家を建て子供を生産しその子供がまた同じように結婚し家を建て子供を生産していくという「パラノドライブ」によって「やめられない、とまらない」とばかりに走り続けるもので、人類は主にそうやって発展してきた。対してスキゾ方はこれも同じように心理学で言うスキゾフレニー(分裂症)ですなわち、一定の考え方によらず従来の価値観からとにかく逃げるというもので、浅田彰はパラノ型からスキゾ型への転換を進めておりその理由は「そのほうが面白いから」というものであった。
確かに、この、スキゾ / パラノ を自分に当てはめると、一体どっちの人間なのか?
それがいいのか悪いのかは別にして、この2極分化は意外と自分自身を深く掘り下げ考えさせられる効力を発揮する。そして程度の問題であるが、結局どちらも本質的には持ちえているのだろうが、この割合、どちらが大きく、また、それを許される環境か否かという自分を取り巻く集合体にまで考えが及んで行くところに面白さが潜んでいる。。
いろいろ考えるのだが、結局、パラノドライブしかしてないんだけど・・
少数のスキゾが変革をもたらし、大多数のパラノが安定性を求める。この綱引きにより、人類は安定しながらより良い変革を遂げていく。というのが簡単だが論旨だったんじゃないだろうか?(違うかもしれないが・・)
しかし、バブルの波が大きくうねりを上げて日本という国家を飲み込み、本来スキゾだったはずの考え方・行為や事象がパラノ化し、みなして破滅に突き進んだのと同時に、この、スキゾ / パラノ は雲散霧消した。そして80sは何のなごりもなく消えてなくなり、この20年近く、誰も何も言わなくなってしまった。。。
そんな時、雑誌の巻末をみて
へぇーと感心したのだが、よくよく考えると、確かになぁ!あれから20年近い。。。
もう、現代のスピードから言うとかなりの過去のカルチャーと捉えられてもおかしくない。。
私が感じてきたものと、現代のオマージュは別物かもしれない。。。
うーん!!
そうだなぁ!!
80s、90sなんてそんな小さな区切りでないかも…
もっと大きなスパンの区切りがある…・
今、平成19年で21世紀!!
そう、平成時代に入って生まれた子が来年二十歳になる。
そして21世紀に入って生まれた子は、とうに小学校に通っている。。
我々は、昭和世代であり
20世紀BOYである。。
そして私は80Sなのだ…
誰も興味ないけど…・
だけど私は、今の“ガキンチョ”に我々の時代を
「あー!80s?結構いいじゃん!」
などと言われると、ぶん殴りたくなる!!!
俺たちゃ
カルトな時代のポップな存在で、あきらめの悪いおっさんなんや!!!!
テメェラに分るかい!!
俺たちゃ“スキゾ・ドライバー”なんでぇ!!

投稿者 junca 23:57 | コメント(0) | トラックバック(1) | スタイル
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