2007年07月05日(木)
バーバー 
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「へへ・・あきまへんなぁ・・タイガース。。。」
なぁ~んて会話から始まる。。
なんのこっちゃ?
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実はいつも行く散髪屋さんの“おっちゃん”との会話である。
…たしか、以前のブログで坊主にした時にも登場したと思うが…・
皆、信じないが、実は私、散髪屋は一軒しか行った事がない。
今住んでいる地域に来たのは私が4歳の時だった。その時から今年41歳になる今まで、同じ散髪屋さんなのである。
36年、信念をもって、この散髪屋さん!
なんて事はない、ただなんとなく、ずぅ~とココなのである。歩いて5分という立地がそうなった最大の要因である。。ただそれだけだ。あぁそれと他所で髪切って、このおちゃんに見られると、なんかしらん、後ろめたく感じるので、そんなこともあってなんとなくだ…・
しかし先日改めてよくよく考えてみるとこれはすごいんじゃないだろうか?などと感心してしまった。今や都会では“QB”やコンビニ的に地下などの散髪屋があり、10分仕上げ!などと看板に書いてある。営業の途中に気楽に身だしなみを直す、そう!公衆便所に行くが如く気軽なものになっている。
しかし、私と散髪屋さんの関係は、そんなものとはほど遠い!
私が幼稚園に行くか行かないころから、この“おっちゃん”は私の事をしっているのである。
しかも中学、高校、大学と髪型に気を使う年頃、
「“おっちゃん”ちゃうがなぁ!こんなきったらあかんやん!前髪!鳳啓介みたいになっとるやないかぁ!」
「あほ!髪の毛みたいなもん、また生えてくるワイ!ちょっとのことグチャグチャ言うな!男は髪型やない!」
「そんなアホな。。。」
完璧な昔ながらの外装を今も守っているこの散髪屋。
当然、あのトリコロールカラーのクルクル回る筒状のサインポールが店の前にあり、店に入ると三人座れば満員という小さなソファー。その前に雑誌や漫画が並べられており、おっさん達が行く散髪屋のこと、少しエッチ系の雑誌が多めに置いてある。小さい時分は、おさっさんの目を盗んでこれらちょっとエッチな雑誌を見たものだった。
記事のタイトルを分からないなりに読み、トキめいたりした。。
・ ・夫婦の仲直りは夜のSEX!…
夫婦などという漢字だけでもトキめいたりした・・学校の教科書にはない文字・・
しかも仲直りはS・E・X?????
なぜ仲直りがS・E・Xなのだぁ?・・
しかもS・E・Xってなんだぁ????・
家に帰って聞いてみよ。。。
「はい、次!」
と呼ばれても、どうにも、ちんちんが硬くなり、すぐに立てない状態。
中腰で「あぁ、はい…」
なんてこともあった。。あの少し緊張感のある環境で垣間見る、女性の裸、あれが実にエッチだった。。今から思うとただのグラビアなのだが。。。
壁を見ると、一面に白黒のサンプル写真が並んでいる。大抵、細川たかしのデビュー当時のような、端正なマスクのモデル達、大半が畳みいわしのような流麗な“パンチ””アイパー”そしてデザインパーマ。。今やこれら髪型を街中で見る方が難しいくらいの貴重なサンプル達である。。。
小さい時分、大抵長く待たされる時は先客が“パンチ”をしていた。
出来上がってみると、なんでこんな大仏みたいな頭すんのかなぁ?などと不思議であった。。。
わずか一時間位で終わるのだが、小さい時分からどうも億劫になりがちで、ボサボサになるまで行かない。これは今も同じだ。。特に梅雨に入ると、くせっ毛の私はそのボサボサが限界点に差し掛かる。そうなると仕方なく行く事にしている。
しかし、中学~大学、そして独身時代の若い時分、鏡の前で何分も“ああでもないこうでもない”などといじくり回していたのは一体なんだったんだろう??だんだんどうでも良くなってくる。。
小さい時分、母親から「髪の毛はついてたらええんや!そんなもんに男は気を取られてたらアカン!」
。。。ついてたらええって…ついてないとどうなるんや?・・?
しかし謹言!今となっては、ついていることが最重要??・
そう言えば!俺ッてどのくらいのスパンで此処来てるんだろう??
「なぁ、俺ってこの間来たのいつ??」
「うん?そやな?ちょっとまちや!」
と、パソコンをいじり出す!
「えぇ??パソコンで管理してんのぉ??すげぇ!」
「あほ!当たり前やないかぁ!きょうび!わし勉強してんぞ!侮るなよ!」
「う、うん…」
「あっ、あった!3ヶ月前やな!その前も3ヶ月前や!」
「そうか!年4回位か。。」
「そや!お前、昔からそんな感じやったぞ!」
「それで、36年かぁ!」
「なに?36年??」
「そやで、ここ来出してもう36年なるでぇ!」
「そうかぁ!」
「そや、おっちゃん、かわらんなぁ!」
「あほ、“大”変わりや!頭、真っ白になってしもたやないか!」
「まぁ、そう言えば…」
「そうかぁ!36年かぁ!わし、この商売やりだしたころに来てくれたんやなぁ!覚えとるぞ!おかあちゃんと一緒に来て、“こそばい!”言うて暴れたおしよったんや、一回割増もうたんや!」
「はははは!そんなことあった??」
「あったあった!しかし、そういうたらこの辺も変わったもんなぁ!あの頃、家なんかほとんどなかったからな!」
覚えている。
確かに家なんかほとんどなかった。街灯もほとんどなかった。夜になると真っ暗。
散髪屋なんか、ほんとにこの“おっちゃん”とこ位しかなかった。。。近所のガキは皆、“おっちゃん”とこやった。それでみんな同じ髪型。マルコメだ。。
大きく変わった。
そのはずだ、こそばい!言うて暴れてたガキが今、それくらいの子供の親父になっている。。
「ほい!出来上がり!」
「あぁ!おおきに!“おっちゃん”」
金を払って店を出ようとした時
「おい、ちょっと待て!」
「なに???」
「おちゃんって!お前かて立派な“おっちゃん”やで!!」
あっ、ははははは、そうや!
ニッコリ“おっちゃん”は笑っていた。。

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