2007年01月14日(日)
椅子 
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この感覚は先天的に備わっていたものではない。
後天的、そう2年前からである。。
この感覚が芽生えてから、私の生活は大きく変化?いや、制約が生れた。。。
なぁ~んて書くと至極大層だ!!!
なんの事はない
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椅子に関して少し鋭敏なだけなのだ・・
なに?椅子??
なんのこちゃ???となるだろう。。
私は、このブログのタイトル、びっくり★の由来である“ぎっくり腰”の経験者である。
正式には“腰椎間板ヘルニア”である。所謂、慢性的な腰痛持ちなのだ。。
ある種、再発の恐怖を常に抱えており、少しでも腰に違和感があると精神的に不安定になる。
なにを?
気の小さいと思われても仕方がないが、実際、過去のあの瞬間、そう!、上半身と下半身が離れて行くような瞬間、その後の激痛…思い出すだけでも寒気が走る。。
滑稽な例えかもしれないが、強力な磁石が二つくっついていたとする、それが瞬間離れたような感覚であった。。そして磁力が消失し、どのように元に戻せば、なにか接着するものはないかぁ~???というような追い詰められた感覚に陥った。。。
腰痛持ちの方なら分かると思うが、椅子、そう腰を掛ける、腰を下ろす場所には事の外、気を使うことについて共感して貰う事ができるだろう!!!
胡座、あぐら、という体勢がある。実に寛いだ感覚がその言葉には内包されているように一般にはある。実際、あぐらをかいて一杯飲むなどという風景は、のんびりとしリラックスした雰囲気である。。
が、腰痛持ちにとって、このあぐらほど苦痛なものはない!!!
実はこのあぐら、腰に対してかなりの負担があるのである。
「ささ!足を崩して、楽にして!」
などと言う社交辞令があるが、大嘘なのである。。
人間の体、特に腰と言う人体の要にとっては、実は“正座”の方が遥かに腰の負担は軽いのである。。
だから私はプライベートで飲みに行く時、特に知らない場所で入る店の場合、椅子席、もしくは掘った畳の席であると“ホッ”とする。
場合によって畳の席しかない店だと、大変申し訳ないが、暖簾をくぐった後であっても店を出ることが多々ある。。
仕事の関係で仕方のない場合もある。この場合、1時間位すると“ジわぁ~”と腰が痛みだす。。何度も何度も姿勢を変え、腰の負担を和らげたり、正座したり、実に苦痛な時間になる。。
しかし、椅子だと全て安心か?というと決してそうではない。。
椅子は侮れない!!
同じ椅子でもこれほど違うのか?と言うぐらいその座り心地は様々である。
こんな事は腰痛持ちになって初めて知った。。
よく高級なソファーなどある。フカフカ!と言う奴だが、これは大変イケナイ!これほど腰の事、総じて体のことを考えていない家具はない!!!体が沈むと言う事は、本来体にとって自然な体勢、負担が一番軽い形を崩していっているのである。
子供の頃から皆良く言われた筈だが、姿勢を良くして!!!と。。実はやはり姿勢が良いと言う事が人間の体にとって、一番加重に対する負担が軽い事なのである。
では何がいいのか?
やはり適度な硬さがあり、人間の美しい姿勢を無理なく保たせる事ができる物が良いのである。座る位置の高さ。そして背もたれと座る部分の角度もかなり重要な要素になる。背もたれの角度はかなり重要である。あまり角度が急であると本来の脊椎の形を変形させる事になり、またその逆の角度が緩やか過ぎても同じ結果になる。あくまで脊椎の描くS字に即応するような形状が望ましい。そして背中、腰を包む部分についても同じように、人間本来の体が有するRを綺麗に合致させるような形状が体を優しく負担からサポートしてくれる。。
正直、色々な空間で椅子が置かれているが、私は特に商業施設においてどのような椅子が使用されているかで、その空間のオーナーの商売に対する姿勢を最近は見ている。
勿論、食べ物商売であると一番は味なのだろう。それ以外であれば品物の良さや、従業員の接客態度などになるのであろう。その上で最近は空間の雰囲気などを重要視する時代である。
しかし、言葉でくつろぎや癒し、そしてそのような内装を施していたとしても、やはり具体的人体の負担を考えていなければ、それは苦痛な時間の提供でしかなくなる。。
そこに私はやはり“椅子”という重要な要素がかなり加わるのではないかと最近つくづく思う。
椅子にこだわった店というのは、さりげないがかなり気遣いの効いた店と判断する。それはデザインだけではない。デザインも洒落ていて尚且つ体に負担を与えない代物をチョイスするオーナーにはお客様という存在がかなり理解できているのではないだろうか???
先日あるラーメン屋に入った。そこは、所謂チェーン店である。しかし、時代に即応した少しオシャレな感覚を取り入れた新店だった。家族4人で入ると、椅子席は満席。しかたなく
座敷に上がる事になったのだが、あーあ。。と私は内心苦痛になった。が家族は食事時間を遥かに過ぎていて空腹の絶頂、仕方なく我慢することにした。。。
しかし、その座敷の隅をみると、すこし高さのある座椅子が置かれていた。。座椅子と言っても背もたれのついたものではなく、所謂、車で子供を乗せる時に使うシートベルトの高さに体を合わせるための座る部分だけのチャイルドシートのようなものである。正座が快適にできるものがあるが、あれに近い形状だ。
これが非常に快適であった。
なるほどぉ!と感心した。確かに様々なお客様がラーメン屋の場合来る。中には私のような腰痛持ちもいるだろうし、腰の悪いお年よりもおられる。それを考えるとあって当然なのかもしれない。こういう気遣いがあると、その商売のオーナーもしくは店長に対してだけでなく店全体に対する高感度もあがる。。こういう気遣いができる余裕がある店は、勿論味も美味しいだろう。繁盛もする。
よく、お客様第一などとスローガンを掲げている店があるが、一体如何ほどなのか?物凄く疑問である。
まぁ商売だから、ある一定のマーケットに向けてというのもあるだろう。。腰痛持ちの事まで考えていません!というのもあるだろう。
しかし、そうであっても椅子ひとつに気を配れていないのでは、話しにならない。
この2年の間で最悪の椅子があった。。
これ以上無いぐらい座りごこちの悪いものだ。
東京の臨海を無人運転で走っている“ゆりかもめ”だ。。。
この座席は最悪であった。新橋から最長30分ほどの行程でしかないが、とてもじゃないが座り続けられなかった。低速走行で大した揺れもない、しかし椅子にすわると瞬時に苦痛が体に走った!これは座れない。。。。
一体誰が考えたのか???誰が選んだのか??ちゃんと座って検討したのか???
商業ベースの利権で選択されたとしか思われない…・
座る人間の体にまで到底気遣いなどという思いは無かったのであろう。。。
単価、納期、精々デザイン・・その位の整合だけであろう。。。。。。
所詮その程度の乗り物である。。
何のための無人運転なのか??意味が分からない。。。
とにかくヒドイ座席である。。
最近靴のオーダーが普通になってきた。
外反母趾という事にならないよう、もしくはなった人に対しての優しい靴の形状。
椅子もこれと同じだと考える。
無理な形状は体を変形させてしまうのである。。もしくは変形させ続ける。。
椅子のコレクターがいると聞く。私もその気持ちはよく理解できるし、余裕があればいつか椅子はコレクションをしたい。デザインに優れ、体に優しい。
お洒落は足下からと言う。靴だ。その通りだと思う。足元を見るという事葉も良い言葉ではないが納得できる部分がある。
そういう意味では、生活のお洒落は椅子なんじゃないかなぁ?と考えたりする。
よく考えてもらいたい。人間は立ちつづけられない動物である。
24時間立ち続けたことがあるだろうか?いや起床している時間全てでもかまわない、そんな事ができるだろうか?
無理である。何時間かに一度は腰を下ろさなければならない。走るのもかなりの苦痛が伴う行為だが、もっと単純に人間は立つだけでもかなりの重労働と苦痛が伴ってくる。
もともと四足歩行から2足歩行へ移行したのである。四足で重力と体重の負担を軽減していたものを、2足というより負担の大きい体勢を有したのである。そのため手足の自由が知能の発達を促進したのであるが、しかし体に対しての無理は四足よりも大きくなったのだ。。
その為の宿命的“腰痛”が生れたのである。。
腰痛という極端な人間の不都合を得て初めて座る意味の大きさを感じる。。
かならず人間は座るという休息時間があってこそ日常生活が保たれるのである。食べ物を食べるのと同様に、生命の維持上、座る行為は欠如できないのである。
また逆に座り続けている事もできない。それも生命維持上欠くべからざる行為である。
椅子には今一つの意味がある。
それは、地位や役職、立場、考え方等々。。これを表すのに椅子という物体名は用いられる。
しかし、この椅子、望んだとしても自分で得られるものではない。人間の姿勢?に大きく影響する。
自らの自然な形、無理の無い自分にあったものでないと、即時取り上げられてしまう。。
また、何時までも座り続けられるものでもない。何時かは立ちあがり人に譲る、もしくは自分が違う椅子に座らざる終えない。それが自分にあったものか否かは別にして、必ず座らなくてはいけない。。
椅子には大いなる人格が存在する。。

投稿者 junca 23:57 | コメント(0) | トラックバック(1) | スタイル
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