2006年12月22日(金)
時代屋の男 
amazon.co.jpで 時代屋の男 を探す
会社が移転することになった。
そう、所謂、引越しだ。。
先週社長から頼まれた。
「Hさん連絡つくか??」
「はい、大丈夫です。。。」
という事でHさんに連絡する。。
Hさんとは
骨董屋及び古道具屋さんだ。。
手広く色々なものを扱っていて、今回の引越しで出てくる
ゴミ??を値踏みしてもらおうという魂胆だ!!
今の社屋、かれこれ20年以上になる。
出るわ出るわゴミが。
しかしこのゴミ、今は簡単に処分できない。リサイクル法など昔に無かったゴミに関する
法律も厳しい。。ゴミ、イコール金がかかる時代である。。そこで少しでも不用な物が金に変れば幸いとばかりに連絡をする事になった。。
一票人気blogランキングへお願いいたします。
こちらもよろしくお願い致します。!!
ところでHさん、なぜ私が知り合いか?
もともとHさんは骨董屋でも古道具屋でもなかった。
岡山で民芸陶器を扱う老舗の販売員であった。
その時代に民芸陶器が好きな先輩営業員に紹介され仲良くなった。
このHさん、いつもパリッとスーツを着こなしていて、立ち居振舞いが凄く美しい人だった。国立大学の文学部卒業、フランス語を勉強していたインテリだが、民芸の世界が好きでこの仕事に飛び込んだような人だ。実に気さくで面倒見がよく、頼まれれば断れない性格、直接の仕事での関わりは無かったが、初めて紹介されたとき以来仲良くさせてもらっている。なんどか飲みにもいった。。
ある時、
「実は俺、今の仕事やめる。。。」
と聞いた。。社長とぶつかったらしい。。。
ちょくちょくは聞いていたが、とうとう爆発した。。。
「これからどうするんですか?」
正直このとき確か45歳くらいだったと思う。。。
「知り合いの仕事手伝ってくれないかって、前から言われてて、多分そこに行くと思う。。」
「そうですか。。また落ち着いたら連絡ください。」
と別れた。。
それから、こちらから連絡もしなかったのだが、トンと疎遠になった。。
ある時、突然会社に現れた。。
野球帽を被り、ジーパン!
「えぇ?Hさん??」
かなり風貌が変わっていた!!
「おう!元気!久しぶり!」
「どうしたんですか??」
「ちょっと仕事で京都に来たから!」
「仕事???今何を???」
「あー!言ってなかったなぁ!今こんな事やってる!!」
名刺をみると、骨董屋・道具屋と書いてあった。。
「へぇ~??そうなんですか?ところで仕事って京都で???」
「そう!弘法さん!」
「あー!」
京都の人だったら知っていると思うが、毎月21日東寺に“市”が並ぶ!!
所謂、骨董市だ!!
「そうですかぁ~!慣れました??仕事??」
「まぁ、まだまだや、でも全然しらない世界でもないから!」
と元気な姿を見せてその時は去って行った。。
その後、岡山に行く度、時間があれば誘いの電話をするが、中々捕まらない。
改良したワンボックスカーで全国を飛び回っている!!!
そんなHさんに久しぶりの電話をしたわけである!!!
ルルルルルルルル♪
ガチャ
「●●ですが!」
「おー!誰かと思えば!久しぶり!どうした???」
「いやぁ~ちょっとお願いがありまして。。。」
「金か?それはいけんよ!」
「ちゃいます、ちゃいます(笑。。)」
「なに??」
「実は会社引越しするんですよ・・」
「うーん!分かった、みなまで言うな!行かなイケマー!」
「えぇ?分かります。。」
「分かる分かる!!4トン一台か二台か??机なんか実に美味しいんだけど!」
「いやぁ、そこまで商売になるものがあるかどうか??一度見ていただいてから。。。」
「分かった!弘法さんの帰りに寄るわ!!」
と言う事で約束した。。。
そして今週やってきた。
一通り見てもらうと、結構いけるらしい。しかし一部リサイクル業者も手をださない物が
あるから、それは駄目ということであった。。しっかりした見積りは引越しの最後に荷物をまとめてから電卓を弾く!と言う事になった。
見て廻っているときにいろいろ話をしたが実に実に面白い世界だ!!
みんなが、ゴミと思ってもHさんたちにはお宝が一杯!らしい。。
一段落してコーヒーを飲みながら今の仕事の話を聞いた。
「俺らはなんでも金にするよ!」
「へぇ~。。」
「大体元手ゼロからスタートできるからな!ナマ物は駄目よ!80歳のおばあちゃん引き取ってくれとか!(笑!!)」
「蔵出しみたいな依頼とかあるんですか??」
「あるある、大きくタウンページに載せてるから!」
結構あるらしいのだ。。先代やそれ以上前の人たちが大切にしたものを、代が変ると邪魔になり換金するという家はゴマンとあるらしい。
「そのときは、顔の表情かえたらいかんのや!例えば見た瞬間に“おぉこれは”みたいに目を光らせてしまうと、お客が“あれっ?これ値打ちあるのか?”と感づいてしまうから、全然だめだぁ~奥さん!こんなにあっても二束三文ですよ!でもそれでは申し訳ないからこれで!」
と、大体お宝と思しきものの原価に相当する金額より少し割安の値踏みするらしい。そうするとお宝一個で回収完了、あとは全て丸儲けの世界になるらしい!
また、一日に何件も掛け持つ事もあるらしい。
なんせ、田んぼの真中を車で走っていて、煙が立ち上がっているのを発見すると
「おぉ!なんか燃やしてる!ただで貰えるぞぉ!」と一目散に行くらしい!!!
そうですかぁ!
「そうよ!案外そんな中にとんでもないお宝があるんよ!!へへ」
へぇ~。。。
「ある時なんか、買取に行って、大したことなかった上に、ゴミ袋に入ったゴミまで渡されたんよ」
「はははは・・ホントのゴミではなぁ!」
「そうなんよ、で、帰って一応ゴミ袋の中調べたんよ。。これ性なんやなぁ!骨董屋の…」
「…」
「そうすると、ゴミの中から封筒が出てきて、カチャカチャ音がするんよ、あれっ?クリップかなんかかなぁと思って中身を見ると、ジャラジャラ、昔の金貨が出てきたんよ!」
「えぇぇぇぇ!」
「大もうけよ!!」
「へぇぇぇぇぇぇ!」
とそれを聞いているとき、我が社の総務部長
「ちょちょっと待って!金貨で大もうけは分かるけど、例えば戦時中の軍票みたいなもんはやっぱりゴミですよねぇ???」
「えぇぇぇぇぇ!あるんですか!それ、商いになる。あったら買いますよ!」
すると部長、顔が強張った。。。
「。。。。しもたぁ!先週燃やしてしもた。。。。。」
この部長、実は常に整理整頓を旨とする方、そして我々にはいつも“いつか使うかな?というものは何時か使うことはない、そう迷ったら直ぐに捨てる!”だから在庫も残る!それがイカン!!と言っている。。。
が、故に
一言ぽつり
「なんでも捨てたらいかんなぁ。。。。」
皆腹を抱えて笑った!
「あーあ、どうして言ってくれなかったんですかぁ!勿体無い!戦時中のものは良いんですよ!特に第二次世界大戦!三国同盟物なんか垂涎のアイテムですよ!日本からドイツの手紙とか!誰とか分からなくてもそれだけでマニアは良いんですよ!ナチス物も客も多いけどアンダーグラウンドのアイテムで、もし表に出たら、ヨーロッパだったら死に物狂いで探し出されて殺されますよ!それでも欲しい奴がおるんやなぁ!これが。。。不発弾とか・・買うもんなぁ!先日も旧陸軍の戦闘機のプロペラ売りましたよ横浜で!4メートルの!」
「へぇ~…マニアですか!」
「マニアというか横須賀米軍のキティーホーク乗ってる軍人の奥さん!!主人が喜ぶ!言うて20万で買ったよカードで!!」
「カード??骨董市で???」
「あー馬鹿にして、今やカードで買うのよ!骨董!腹巻から現金!みたいに思ってるやろ!」
「正直。。そうです。。」
「違う違う!俺なんか、外人得意やから!外人はカードよ!トラベラーズチェックもあるよ」
「外人??」
「ほら?日本人も西洋アンティークとかヨーロッパの蚤の市に買い付けに行くやろ、あれの逆バージョン!もちろんコレクターもいるけど!」
「へぇ!」
「ところでHさん、買取は分かったけど、ほら今回もそうだけど、各地の市いってるやん?あれ全部車で移動???」
「もちろん!でも間違ったらいけんよ!」
「????・」
「移動じゃないよ、短期宿泊所よ!」
「えぇ??車で寝る??」
「当然!シャワーとかほら高速にあるから!」
なんと車で寝るのだ。。ハイエースで。。激しいときには3人で。。。
仲間の中には陽気が良い時期だと、道路に布団を引いて寝るらしい。。。
東京の場合
銀座に車を止めるらしい。あまり知られていないが、かなり格安で一晩駐車できるところがあり、その上、近くに銭湯まであるらしいのだ。。それから居酒屋で安い食事を済まし、いざ骨董市へ!
すると仲間たちから、今回どこ泊まった?という話題を向けられるらしい。
Hさん!
「銀座!」
仲間たち
「えぇぇぇぇぇぇぇ?高いやろぉ!」
「いーや!安い!!」
「そこ教えてくれ!なんて言うホテル?宿??・・」
「ホテル、ハイエース!」
。。。。。。。。
そんな話をしていた。
大変そうだが
実に活き活きしていた。
もう55歳になるが、タフだ!見習わなくてはいけない。
将来の不安とか一杯あるかもしれないだろうけど、そんなことは微塵もみせない。。
すべてポジティブ!
「Hさん、」
「うん?・」
「向いてたね!」
「はは!どうかな?でも、しんどいけど楽しいぞ!!なんでも金にみえるよ!ハハハハ!」
「おっ!こんな時間、そろそろ帰るわ!引越しの時又来るから!」
「お願いします。。」
「あっ、それとな、さっきの部長やないけど、ホントに要らんもんで古いヤツがあったら,そのとき出しといて!見るから!」
「分かりました!でもそのゴミの中に私がうずくまってたら??値段つく???」
「あほ!頑張れ!!」
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もともとHさんは骨董屋でも古道具屋でもなかった。
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ある時、
「実は俺、今の仕事やめる。。。」
と聞いた。。社長とぶつかったらしい。。。
ちょくちょくは聞いていたが、とうとう爆発した。。。
「これからどうするんですか?」
正直このとき確か45歳くらいだったと思う。。。
「知り合いの仕事手伝ってくれないかって、前から言われてて、多分そこに行くと思う。。」
「そうですか。。また落ち着いたら連絡ください。」
と別れた。。
それから、こちらから連絡もしなかったのだが、トンと疎遠になった。。
ある時、突然会社に現れた。。
野球帽を被り、ジーパン!
「えぇ?Hさん??」
かなり風貌が変わっていた!!
「おう!元気!久しぶり!」
「どうしたんですか??」
「ちょっと仕事で京都に来たから!」
「仕事???今何を???」
「あー!言ってなかったなぁ!今こんな事やってる!!」
名刺をみると、骨董屋・道具屋と書いてあった。。
「へぇ~??そうなんですか?ところで仕事って京都で???」
「そう!弘法さん!」
「あー!」
京都の人だったら知っていると思うが、毎月21日東寺に“市”が並ぶ!!
所謂、骨董市だ!!
「そうですかぁ~!慣れました??仕事??」
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「おー!誰かと思えば!久しぶり!どうした???」
「いやぁ~ちょっとお願いがありまして。。。」
「金か?それはいけんよ!」
「ちゃいます、ちゃいます(笑。。)」
「なに??」
「実は会社引越しするんですよ・・」
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「えぇ?分かります。。」
「分かる分かる!!4トン一台か二台か??机なんか実に美味しいんだけど!」
「いやぁ、そこまで商売になるものがあるかどうか??一度見ていただいてから。。。」
「分かった!弘法さんの帰りに寄るわ!!」
と言う事で約束した。。。
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一通り見てもらうと、結構いけるらしい。しかし一部リサイクル業者も手をださない物が
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見て廻っているときにいろいろ話をしたが実に実に面白い世界だ!!
みんなが、ゴミと思ってもHさんたちにはお宝が一杯!らしい。。
一段落してコーヒーを飲みながら今の仕事の話を聞いた。
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「へぇ~。。」
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そうですかぁ!
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へぇ~。。。
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「はははは・・ホントのゴミではなぁ!」
「そうなんよ、で、帰って一応ゴミ袋の中調べたんよ。。これ性なんやなぁ!骨董屋の…」
「…」
「そうすると、ゴミの中から封筒が出てきて、カチャカチャ音がするんよ、あれっ?クリップかなんかかなぁと思って中身を見ると、ジャラジャラ、昔の金貨が出てきたんよ!」
「えぇぇぇぇ!」
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「へぇぇぇぇぇぇ!」
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「えぇぇぇぇぇ!あるんですか!それ、商いになる。あったら買いますよ!」
すると部長、顔が強張った。。。
「。。。。しもたぁ!先週燃やしてしもた。。。。。」
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「なんでも捨てたらいかんなぁ。。。。」
皆腹を抱えて笑った!
「あーあ、どうして言ってくれなかったんですかぁ!勿体無い!戦時中のものは良いんですよ!特に第二次世界大戦!三国同盟物なんか垂涎のアイテムですよ!日本からドイツの手紙とか!誰とか分からなくてもそれだけでマニアは良いんですよ!ナチス物も客も多いけどアンダーグラウンドのアイテムで、もし表に出たら、ヨーロッパだったら死に物狂いで探し出されて殺されますよ!それでも欲しい奴がおるんやなぁ!これが。。。不発弾とか・・買うもんなぁ!先日も旧陸軍の戦闘機のプロペラ売りましたよ横浜で!4メートルの!」
「へぇ~…マニアですか!」
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「カード??骨董市で???」
「あー馬鹿にして、今やカードで買うのよ!骨董!腹巻から現金!みたいに思ってるやろ!」
「正直。。そうです。。」
「違う違う!俺なんか、外人得意やから!外人はカードよ!トラベラーズチェックもあるよ」
「外人??」
「ほら?日本人も西洋アンティークとかヨーロッパの蚤の市に買い付けに行くやろ、あれの逆バージョン!もちろんコレクターもいるけど!」
「へぇ!」
「ところでHさん、買取は分かったけど、ほら今回もそうだけど、各地の市いってるやん?あれ全部車で移動???」
「もちろん!でも間違ったらいけんよ!」
「????・」
「移動じゃないよ、短期宿泊所よ!」
「えぇ??車で寝る??」
「当然!シャワーとかほら高速にあるから!」
なんと車で寝るのだ。。ハイエースで。。激しいときには3人で。。。
仲間の中には陽気が良い時期だと、道路に布団を引いて寝るらしい。。。
東京の場合
銀座に車を止めるらしい。あまり知られていないが、かなり格安で一晩駐車できるところがあり、その上、近くに銭湯まであるらしいのだ。。それから居酒屋で安い食事を済まし、いざ骨董市へ!
すると仲間たちから、今回どこ泊まった?という話題を向けられるらしい。
Hさん!
「銀座!」
仲間たち
「えぇぇぇぇぇぇぇ?高いやろぉ!」
「いーや!安い!!」
「そこ教えてくれ!なんて言うホテル?宿??・・」
「ホテル、ハイエース!」
。。。。。。。。
そんな話をしていた。
大変そうだが
実に活き活きしていた。
もう55歳になるが、タフだ!見習わなくてはいけない。
将来の不安とか一杯あるかもしれないだろうけど、そんなことは微塵もみせない。。
すべてポジティブ!
「Hさん、」
「うん?・」
「向いてたね!」
「はは!どうかな?でも、しんどいけど楽しいぞ!!なんでも金にみえるよ!ハハハハ!」
「おっ!こんな時間、そろそろ帰るわ!引越しの時又来るから!」
「お願いします。。」
「あっ、それとな、さっきの部長やないけど、ホントに要らんもんで古いヤツがあったら,そのとき出しといて!見るから!」
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