2005年07月31日(日)
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さらばショーケン
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ショーケンである。
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よろしくお願いいたします。。
私は正直いうと“前略”や“傷だらけの天使”はリアルタイムで見ていたわけでは無い。
しかし、ショーケンは私より少し年上の世代には特別な存在であったのは理解していた。
私がショーケンを好きになったのは、彼が黒沢明の“影武者”に出演し、その後大麻所持で捕まった時分である。その頃より遡るようにして、彼の出演作品や音楽活動を見聞きするようになる。
あるとき詩の雑誌をみていると“アルチュール・ランボー”の特集をしていた。ランボーに関連したエッセイを著名人が書いていたのだが、その中に演出家の蜷川幸雄の文章がありました。
萩原健一が“傷だらけ”や“前略”で若者の支持を得ていた時分、昭和の大詩人“金子光晴”から自身訳のランボーの詩集をもらったというエピソードでした。
ショーケンは、金子光晴もランボーの事も知らなかったので蜷川幸雄に電話をしてこの二人に関して聞いたみたいである。一通りの説明を聞き終わり、いたく喜んだという内容と、その時期大麻所持で世間を騒がせていたショーケンに対しての蜷川幸雄の所感が述べられていた。
蜷川幸雄曰く、おそらく金子光晴もショーケンの存在はしらなかったはずだが、金子の周りにいた若者達にその存在を聞かされ、ブラウン管の中で躍動するショーケンの姿態にフランス詩壇に突如現われたアナーキーな天才の姿を感じ、自身の訳詩を贈る気になったのであろうとのことでした。ショーケンは大麻所持そしていしだあゆみとの離婚とマスコミの好餌となっていく、そしてそれは今にいたるまで。。。。。。。
たしかに“太陽にほえろ”や“傷だらけの天使”その他映画の中の彼は、ランボーを彷彿とさせるボヘミアン的な要素が溢れていた。そして並行して活動していたバンド活動の彼のパフォーマンスは、独創的でリズム&ブルーステーストが効いた反商業的な雰囲気が充満していた。なによりも“ノンポリ”とよばれた若者を筆頭に、どの時代の若者にも共通して持ち合わせる大人社会との衝突とやるせない欲求の渇望感が、彼の演技には演出家を超えるパワーとして存在していました。あの松田優作をして“萩原には適わない”といわしめたのは解るような気がします。
アルチュール・ランボーは15歳で突如フランス詩壇に登場し20歳前後で文学界を去り、
その後武器商人となりアフリカの砂漠を放浪し、そして37歳の若さでこの世を去る。
その詩人は底知れぬ渇きをかかえて
放浪をくり返した。
限りない無邪気さから生まれた詩(うた)
世界中の詩人達が青ざめたそのころ、
彼は砂漠の商人。
詩なんかよりうまい酒を、などとおっしゃる。
永遠の詩人、ランボウ。
あんな男ちょっといない。
数年前のサントリーローヤルのCMである。(CMとしては名作だろう)
先日ショーケンは捕り、有罪判決を受けていた。
捕まる前のもろもろの経過中のインタビューで、“反逆のカリスマ”と自らを誇らしげに語っていた。
その姿には、アルチュール・ランボウの姿は宿っていなかった。
当然いつまでもボヘミアンのカリスマは住んでいなかったはずだ、ずっと以前から。
別の住みかを見つけるだろう、いや住みかを今だ見つけられていないかもしれない。
ショーケンほど住み心地のよいボヘミアンはいなかったであろう。
ボヘミアンのカリスマが去った彼に今後どんなカリスマが住みつくのか、ランボ-も見ることがなかった人間の晩節の姿に!
ショーケン、彼の復活を期待したい。
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投稿者 junca 23:59 | コメント(0) | トラックバック(1) | 人物
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