2006年09月03日(日)
水道哲学 
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金曜日・土曜日。。
本屋には申し訳無いが、大抵は雑誌の立ち読みである。
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結構長居する。週刊誌、歴史に関する特集本、経済誌、車、美術関連、その他もろもろ1通り目を通すような感じである。
熟読というより流して、表面的に読んでいく感じで、先週読んだモノも又読んだりする。
活字の量を目に入れていくような感じである。
先週末も立ち寄った。
疲れていたので“ソコソコ”にして帰ろうと経済誌の前を通った時、
松下幸之助を特集している本が目に入った!!
ふーん???
と、ペラペラめくると、これが面白かった。コンパクトに纏まっていて、彼が残した言葉が解説付きで掲載されている。
思わず立ち読みを切り上げ買って帰り、週末の“酒の肴”にした。。
私は今働いている。
当然なのだが、私も会社という組織、中小企業ではあるが、その中で商売をしている。
時に企業間の取引に立会い、時に最終消費者と接触することもある。
来年には入社して18年になる。明確に管理職という立場になって約8年、様々な事に出くわし、これからも今まで以上に問題も成功も現れてくるだろう。。
わずか小さな会社の管理職であるから、大きな企業の方が聞くと笑うかもしれないが、小さくとも人の上に立った最初いろいろ悩むことが多かった。。
自分一人担当として成果を求めている時には、考えられないようなトラブルや、次から次に発生する退職依頼、そんな煩雑な中で指示を出すが、こちらの思いの20%くらいしか帰ってこない部下の成果など…
それまで如才なく自分の守備範囲を一人守り成果を上げてきた者からすると、驚愕を超えて恐怖であった。。。
こいつらの行動が客観的な俺の評価になるのか??
中小企業である、潤沢な人材がいるはずもなく、与えられた選べない部下を使うしかなかった。。。。。
一体どうしたものか??と…
あーもう!!嫌悪、憎悪が頭を支配していた。。。。
その時分に松下幸之助に興味を持った。
皆が言う経営の神様とは如何なる人物なのか??
なにか参考になるのかな??
今もそうかもしれないのだが、特にその当時は、正直、私自身が何故この会社で働いているのかすら明確なものを持っていなかった。。
好きな仕事ではあるが、食うため、家族を養う事が第一義だろ…・
そういう利己的な人間が初めて、色んな境遇を持った人間を使う事になったのだ。。。
そこに今もそうだが、大きな大きな壁が立ちはだかった。。
その時、軽く乗り越えられるマジック?が欲しかった。。
だから、中途半端な管理職マニュアルではなく、最高の人物を探るという、今から考えると不遜でありかつ横着な考えが頭を支配していた。
それらから来た松下幸之助に対する興味であった。。。。
正直言ってそれまで名前位は知っていた。しかしそれは、松下電気・ナショナルの創業者くらいの知識でしかなかった。。はっきり言って何が神様なのか、一体なにをしたのかまではまったく知らなかった…・わずか記憶にあるのは小学校低学年時代に確か門真だったと思うが工場見学したくらいである。おそらくその時に幾ばくかの人物史を聞いたかもしれないが、今となってはまったく覚えていない。。
どんな人なのだろうか??
と伝記小説を買い読みふけった。。
!!☆☆!!
良く分からないが閃光が走ったような気がした!!
その時以来、基本的な私の仕事に対する気持ちの持ち方、考え方は、松下幸之助が創り出した哲学がベースになっている。その後不世出の大企業家の小説などを時々読むようになるのだが、基本はやはり夫々そんなに違わない。軸は一緒である。
しかし、経営の神様と称される松下翁の哲学はずば抜けて明瞭で分かりやすいのであるのと同時に、個人の境遇に当てはめやすいのである。それから考えてもかなりの普遍的な哲学でないかとも考えられた。。と同時に
社会・使命・人生・尊さという、人間本来が鍛えないといけない事柄が根っこに深く横たわっており、そんじょそこらの脆弱な哲学書にない、実人生からきた見事な鋼のような哲学に分かりやすい言葉が軽快に乗っかり、読むものの心を鋭く突き刺さすのである。
それは見事に我々の自分の弱さを諭しているような言葉として。。。
なにより、企業は社会の公器!という言葉が仕事をする上での全ての源泉となった。。
魅力ある人だぁ!!
その頃、仕事である方に出会った。
その方は若かりし頃、松下の宣伝部で長らく働いていた経歴をもっておられ、親しくなってから、その当時の事をいろいろ聞く機会があった。。
「Oさん?前から聞きたかったんですが・・」
「うん?なに?」
「若い頃、松下に居ましたよね?」
「そうや、それが??」
「松下幸之助とあった事というか、喋った事ありました??」
「はははははは!そんな簡単に喋れるかいな??」
「あー・・そうですよね。。はは。。」
「それが!」
「えっ?あるんですか??」
「ある!!同じ会社やから遠くからは何度も見かけたけど、1回だけ喋った事がある!!」
「えーーーーどんな話したんですか????」
「うーん?確か部の上司と一緒にお出迎えみたいな事してた時や」
「うんうん!」
「何を思わはったんか、俺の前に来て」
…あんた!仕事楽しいか?…・
「俺、緊張しててな、ハイ!!楽しいです!!って大声出すのが精一杯やった。。」
「へぇ!それでなんて」
…・そら、ええこちゃ!…って
「ニコッ!!て笑ろてくれはってん!俺の宝の瞬間や!!今でも昨日のように覚えてるで!!なんかなぁ!。。。この人の元で仕事できる幸せ?というのがブワァー!って出てな。。
後で聞いたんやけど、ほんまは気さくで愛嬌があって、若い人がいると話とうてしゃーない人やった見たいやわ!せやけどカリスマやから周りがなかなかな…・」
「へぇ~!」
と他人の経験談なのだが、私も其処に居るようで、勝手にその時の“絵”を思い浮かべ悦に入ってしまった。。。。
いよいよ興味が深まった。。
そういった感慨を7・8年前に味わった。そして先週末改めて雑誌形式になった松下翁のコンパクトな伝記、再度読もうと興味をもったのは、やはり今も同じように悩む事が多いからである。
まぁ解決などしない、次から次からなのだが。。
唯一これだけは分かりました。。。。
終わりが無いのだ。。。。。。。。。。。。。。
しかしフッ!と疑問が。。
なんでいま松下幸之助??
この本も、なんかそういう風の構成でもある。。。
今日テレビを見ていると“なるほどぉ!そうかぁ!”と思う事があった。。
最近ミョーに大手企業の不祥事やメーカーの製品不具合が多い!!
これは一般的な見解としていろいろある2007年問題。。。
技術の継承、イズムの継承等々…・
しかし私は“リストラ”だと考えている。。
この直近の企業収益アップの根幹は、全てとは言わないが、企業再構築とは云い難い人件費圧縮による収益確保が最大である。損益計算書上の最大である人件費をコントールする事が最も近道で、それを骨格に業務フローを、ある時は下請け、ある時は仕入先に負担させ組み立てることによって成し得てきた筈だ。。全てとは言わない。しかしあの日産も倒壊の危機を防いだ最大はやはり首切りである。。その後の成果がVの字に回復したため、この忌まわしき部分は帳消しムードであるが、本質はまず首切りであった。。
これがイケナイと言っているのではない、仕方がないだろう。
仕方がないが、実はそれだけでは不足であったのではないだろうか??
それは、ここに来て色々な結果が出てきてるんじゃないだろうか??
儲け方の概念が間違っている事が多かったんじゃないか。。。
収益があって企業は存続するという事が、企業の存在していく最大の骨格として策を講じてきた筈が、生き残った企業から次々と不祥事が発覚する。
そしてバブル崩壊後の優秀なビジネスモデルと呼ばれるモノをリードしてきたカリスマ達が次々と凋落していく。。
今、景気回復と呼ばれているが、私は、これは次の序章へのムーブだと思う。
それは淘汰への。。
その基準は松下翁が示した“社会の公器”か否かの。。。

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