2005年07月29日(金)
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ハイウェイ・ブルース
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私は基本的には運転は大好きで、長距離もさほど苦にはならない。しかし商用車(ワンボックスタイプ)の乗り心地は極めて悪く、燃料も当時はほとんどが軽油でパワーが全然ありませんでした。シフトレバーもコラムシフトでした。高速道路で120キロでも出そうものならエンジンが唸りをあげ、うるさくてラジオ(もちろんAM)もろくに聞こえませんでした。
プロのドライバーじゃなくても永年高速を運転しているといろいろな経験に出くわす。
特にサービスエリアの各所にお気に入りを作り、休憩するのはささやかな楽しみでした。
距離と時間の感覚も体が覚えて行きます。目的地までの距離と、現在地までの進行距離、
今のように到着想定時間の電光掲示板は当時ありませんでしたので、路肩の距離ポストで時間を計算していました。いつしかサービスエリアの配置、オービス(速度監視カメラ)の位置、交通違反取り締まりのポイントそれらが経験で積み重ねられ覚えていきました。
困るのは“トイレ”です。突如腹痛が襲うのです!
“うーん、一番近いトイレポイントまで20キロかぁー”あと12・3分はかかるなー!
その瞬間怒涛のような便意が襲ってきます。遠くをみたりして気をそらそうと思うのですが、
思えば思う程意識がお腹にいってしまいます。気晴らしにタバコに火をつけると、タバコの煙が胃腸を刺激するのか、余計に危険な状態へと誘ってしまいます。
“うーんあと少し うっっ。。。がまんがまん。。。”
サービスエリアの看板が見えてきます、すると突如便意がおさまるのです。
“あれっ、痛くない。うーん大丈夫だ!”こういう時は大抵約束の時間に遅れており1分でも無駄にしたくないときなのです。
“うん、大丈夫、時間が勿体無いからこのままいくかぁ”えいっとアクセルを踏み込みサービスエリアを通りすぎます。すると!また来るのです、強烈な便意が!(悲。。。。)ぷりっ?
忙しく時間に追われながら高速をひた走った時間でした。しかし初めて富士山を見たときは感動しました。それまで新幹線の車窓からしか見た事が無かったのですが、高速から見る富士は眼前に広がり頭の上から覆い被さるようでした。そして由比海岸からの富士は、葛飾北斎の富嶽図そのままで、江戸時代の風景を夢想しました。
夏は数時間放置した車に乗り込むのには大変な勇気が必要で、乗った瞬間熱気で頭が朦朧とし、かえって体に悪寒が走るくらいでした。
ひとりで知り合いも居ない街から街へ、昔の近江商人“てんびんの詩”のごとく旅がらすでしたが良い経験でした。
風のように高速を駆けぬけて来たあの瞬間!
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