2006年08月03日(木)

口裂け女 

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私が小学校時分、まだこの時期は“あと一ヶ月”近く休みも残っているなぁ!
へへへ。。だった。
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そして大体この時分に家族で泊りがけの海水浴などに行っていた記憶がある。夏休み満喫の絶頂期?だったような気がする。この後、お盆になり祖父母の家に行ったりし、そしてそれが終わると京都は地蔵盆になる。
これが又楽しかったのだが、地蔵盆が終わるといよいよ夏休みも終わりで、宿題やら、新しい学期やらと気ぜわしくなり、結局あっと言う間に学校へとなる。。
そして、早く夏休みがこないかなぁ~(涙。。)と子供ながらに感傷に耽るのである。
皆がそうなのかは分からないが、同じ長期の休みでも冬休み春休みと比べて、私は夏休みが特別な存在だった。一番長いという事もあるが、なんとなく一番イベントも多く、開放的で楽しい思い出も多かった。。
なかでも私は京都独特の地蔵盆がとりわけ大好きなイベントだった。。もともとが子供の為のお祭りみたいなもので確か23・24日に地域の大人たち、そして子供会という組織で運営された。
色々なお菓子を貰ったり、金魚掬いなどのゲーム、そして晩には盆踊りをしていた。
どれもこれも楽しかったが、私達“悪がき”は晩の盆踊りの時間、皆で抜け出し必ず肝試しを行っていた!!当時は今ほど住宅も密集しておらず、田んぼや叢なんかも沢山あり、そして神主のいないボロ神社などが格好のロケーションとして肝試しに使われていた。。
はっきり言って私は怖がりである。。
この当時、友達の手前“いきがって”いたが、内心はあまり面白くなかった。。
案外男の子は“ビビリ”が多い。。うちのU君(小4・長男)を見ていてもそう思う。。
先日も“お楽しみ会”というクラスのイベントがあり、そのプログラムで“着信あり”のビデオを見たらしい。。本人としては不満だったのだが、多数決で決まったことなので従わざるおえなく嫌々見たのだ。しかし案の定、家に帰ってきて母親に“不満タラタラ”で
「あんなん、おもろないわ!なにがお楽しみ会や!ふん!」などと言っていたのだが・・
その晩寝るに至って、どうも面白くないではなく“怖かった”みたいで
眠れへん。。。。と遅くまでテレビを見て母親に甘えていた。。
まぁどうも男の子という事もあるが、私のDNAが色濃く反映しているような気もした。。
とにかく私は正直に告白するが、かなりの怖がりだ。。
出張中のホテルなども大抵電気は点けたまま寝るし、嫁がお産で実家に帰り一人家で過ごした時も、ハッキリ言って毎晩良く眠れなかった。。
ちょっとでも深夜“ガタっ!”と音がすると気になってしょうがない。。
大きな蜘蛛が深夜現れた時などパニック状態で殺虫剤を狂ったように吹き付けたが、余りの噴霧にその後気持ち悪くなり倒れそうになったぐらいである。その上、蜘蛛がどこかに逃げてしまい、そうなるといよいよ寝れなく朝まで起きている事になる。。
トホホ。。
よく住まいはマンションがいい!などと私は言うのだが、その理由は立地がよくて便利だし、隣近所との関係も一軒家に比べましだろうし、なにより5階以上だったら虫も上がってこない!などと最もな理由を並べるが、実のところ理由は別にある。。
それは入り口が一つであるという事だ。一軒家の場合、四方が開放されているわけで、その分注意を払う事が多い。しかしマンションの場合、基本の出入り口となる空間は玄関のみである。まぁベランダも存在するが、高層になれば無いに等しい。それが最大の理由なのだ。。
そう、怖がりからその理由は来ているのだ。。
案外、人前で威勢のいい輩ほど、内側は“ビビリンチョ”だったりする。そしてそのいい例が私である。。
そんなビビリの私が小さい時分、恐怖に慄いていたのが“子取り”と有名な“口裂け女”だ。。
小さい時分、おばあちゃんの家に泊まりに行き、遅くまで遊んでいると必ず
「はよ、帰っといで!子取りがくるでぇ~」と呼びに来た。。
小さかった私は意味がわからずよく聞いた
「おばあちゃん、ことりって何?」
「ことりってな、こどもを取りにくんにゃ、それでサーカスに売り飛ばすんや!」
「えぇぇ!サーカス??」
「そうや。。」
今でいう誘拐なのだが、当時、直接的表現で“子取り”と呼んだのである。。
しかし、あまり賢くなかった私は、その“ことり”という語感から勝手な想像を働かしていた。。
おっちゃんが黒いカラスのような羽根をつけ、口に黄色いくちばしをつけ、鳥のような格好で子供を追い掛け回す、だから小鳥なんや!と・・
子供心に“そんなおっさんがいたら気持ち悪いし、こわいなぁ~”とビビッていた。。
たしかにそっちの方がある意味怖い。。
そして初めてサーカスを見た時も
「そうかぁ~この人達は“ことり”にさらわれて来たのかぁ!御父さんとお母さんは心配してるだろうなぁと一人心を痛めていた。。」
完全な偏見であり差別だ。。当時のサーカスの人は苦労しただろうなと今になって思う。。
そしてもう一つが“口裂け女”だ。。
私と同世代前後の方は覚えているだろう!あの全国的に流行った妖怪?を。。
今から考えると実に滑稽な状況なのだが、当時は真剣にビビッていた。。
その風体が、長い髪に白いマスク、そして白いコートを着て鎌か包丁を持っていると言うのだ。。
大体今から考えるとこの時点で警察の職務質問を受けるのだが…
そして100メートルを6秒だか時速60キロだかの超人的スピードで走り追いかけてくるのだ。。
そして遭遇する状況は、子供に近づき
「私、綺麗?」と聞くのである。
その異様な格好にビビッて
「ハイ。。」
と答えると
「これでも!」
とマスクを外すと、口が耳まで裂けているのである…
ぎゃ―!!と逃げても時速60キロで追いかけられつかまえられるのである。。
なんとそんな口裂け女でも弱点があり
「ポマード・ポマード」と言うと逃げていくらしい…
なんで、ポマードなのか???・よく分からないがそうらしい。。
案の定この話を聞いた私はビビリまくった。。
冬の夕方、早く薄暗くなると外で一人遊ぶのが怖かった。。
逃げてもなぁ~時速60キロでおっかけられたらチャリンコでも逃げ切れへんしなぁ~と真剣に友人たちと防御策を練った。。
そしてたいがいどの街でもいたと思うのが、見た!という奴が現れる。。
なんと子供まで連れていた!と、どんどん誇大妄想が広がるのである。。
そうなると私の恐怖心は最高潮になりビビリまくった!!
長い髪の女性が前を歩いていると
「あっ!ひょっとしてコイツちゃうかぁ??赤のコートやけど今日は着替えてきたかも。。」
などと勝手に想像して気づかれないようにダッシュでその場を逃げた。。
「はよどっかいかへんかなぁ?なんで警察は捕まえてくれへんね!」と。。。。
一人怒りに震えていた。。
今から思うとかなり滑稽だ。
変な格好をした奴には近づくな!!おかしな大人には近寄るな!という教えがあった!!
が!今はどうだろう??
変な格好した奴やおかしな大人は明らかに近寄らないが、本当に気をつけるのは
普通の格好をした普通の大人だ。。
以前だと子供ずきのおっちゃんが近所の子供と遊んでいても“ほほえましい”光景に映ったが、今こんな状況が公園で起こると親が飛んでくる…・・
危なくて我々も状況を考えてしか子供には近づけない。。
子取りや口裂け女で騒いでいた時分が“ほのぼの”とした情景に思えてきた。。

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