2006年07月23日(日)
GT浪漫 3 
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この途中、今は無くなったが流通の世界進出の魁“ヤオハン”の本社があり、この地域に行き出した頃“倒産”した。。毎回横を通る度、仕方の無い事なのだが、チラホラ見える従業員の方々が戦に敗れ城を明渡した城兵のように見えた。。。
ここから最長ポイント熱海へ国道を使い向かう。沼津・三島そして熱函道路を通じ、寛一お宮の熱海の海岸へ!!
この熱函道路!なかなか美しい。。が熱海自体は崖の下に広がるような街で
最終の熱海へ行くポイントが急降下に近い。。道の周りには他ではあまり見ない警告看板が乱立している。。
フットブレーキ多用禁止!!エンジンブレーキで!!
?????・・??
いざこの急降下の坂道を下ると、確かに危ない!!見る見る水温が上がっていく!!
しかし、これは下りだけではない。。上りでも一緒で、
アクセル全開でロー!セカンド!とシフトを繰り返し、ガッツンガッツンと坂を登っていると水温計が振り切れそうになっていた。。元々車重量が重く、その上非力な軽油車である。
思わず坂の途中で止まって、逆に落ちて行くんじゃないだろうか?と不安になった。。
クーラーは止め、汗だくで坂を登ったのを覚えている。。
くっそぉー!このボロ車!って思っていたが・・
付き合うと
だんだん、それはそれで愛しくもなってくる。。
まぁ荷物一杯積んで、大声上げて坂道登っていってくれてるんだよなぁ!
コイツ。。
なんとなくいつしか友のような感覚が生れてきて、すこし優しくもなった。。
この沼津!と、この辺り実はちょっと来て見たかった!!
GTRomanの舞台であり、興味のある街だった。。
GTロマンとはマンガである。今から20年位前であるが。
沼津を舞台に、カフェバーRomanとマスターを中心に車好きが集まり様々な車に関するRomanが展開していく洒落た内容だ。。
1話完結の短編で構成されている。大抵が沼津を想起させるロケーションなのだが、私は取り分けこのマンガの第1巻
#3 ONCE UPON A TIME…・
TIME WAITS FOR NO ONE
の章が大好きであった。。
ホンダのS800の話である。。
本田宗一郎情熱の系譜、日本のライトウェイト・スポーツカー史上最高の名機である通称“エスハチ”が主人公?だ。。
この車は私が生れた時分に出来た車だ。。
話は、現代の若者がハイテクで装備されたハイチューンカーに虚無感を抱いたところから始まる。。絶対スピードを有する事がスポーツカーの全てだと信じていたのであるが、次から次へと技術の革新の波が訪れ、一体、何が絶対なのかがわからなくなった所で20年以上前のスポーツカー“エスハチ”に出会う。。エスハチへの興味は今まで信じてきたことへのドロップアウトを意味するのだが、しかし若者は表面的なものではなく本質的な匂い、スポーツカーの本質を感じ取る。。
この感覚を確かめるためカフェ・ロマンのマスターを誘い試乗に出かけ、60年代のスポーツカー、いや、本物のスポーツカーとそのロマンを実感する。。
私はこの話、車マンガの短編としては傑作だと考えている。。
グランツーリズムの醍醐味を喚起させてくれる内容で、それは白洲次郎が若かりし頃友人と自慢の車で疾風の如くヨーロッパ横断を試みたフロンティアスピリットにも通じる感覚を想起させてくれた。。
このマンガを読んでから、舞台となった沼津には一度は行って見たかったのだ。。
このマンガが伝える街や人の雰囲気に少し憧れをもった。。
京都・大阪・名古屋と違う。。
伸びやかでしなやかな感覚かなぁ???
沼津近辺にはそう長期滞在したわけではないが、最初に入ったときから感じる感覚があった。。
私だけの感覚だが、なんとなく毎日が“土曜日”のような。。そしてICの入り口付近は日曜日のような。。
なんか根拠はないが、そんな感覚になった。。
あぁ・・この街いいなぁ。。
それは遠路、ガタガタのポンコツでやってきた疲労感や、大好きなGTロマンを贔屓目で見てや、様々な感覚が押し上げてるのかもしれないが、しかし他の街では感じないものであったのも確かだ。。
GTロマンのS800の章で最後、エスハチに魅せられた若者が
フロントウィンドウ越しに60年代のロマンを感じたと書かれてあった。。
今はこんな営業はしない。。インターネットや様々な新しい方法や手段が効率を重視で行われている。。得意先との関係も以前を知る者からすると希薄になったような気がする。。
しかし、非効率であってもあの時分の出張は現代判“てんびんの詩”的なものがあり、今から思うと、私にはロマンがあった。。
ポンコツ車のフロントウィンドウから見える次に向かう街の、そして人の、商売の
ロマンが漫然と広がっていたような気がする。。。
さすがにエスハチのGTロマンと私が乗っていたポンコツを同じように例える訳にはいかないが、さしずめ私の“GT”は
グランツーリズムではなく
グリーンツーリズムであった。。。
END。

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