2006年06月29日(木)
おばあちゃんと煙管 
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何が?
値上がり!
何の??
タバコ。。。。
そう!来月の一日から値上げだ。。
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私はマイルドセブンライトを吸っている。マイルドセブンライトは270円が300円になる。。
なんと一割以上の値上げだ。。もうすでに自販機などには現行価格の横に値上がり告知のシールが貼られている。。
わかっとるちゅうねん!!
とホホ。。
インターネットの世論調査を見ていると、価格が500円を超えると禁煙すると言う人が統計上多く、今回の値上がりでは“まだまだ”という人の方が多いらしい。
さぁ!自分を考えるとどうだぁ?
うーん。。。やめられまへんなぁ!と速攻で結論づく。。。。
しかし、どんどん高くなるなぁ!
以前にも書いたが何時か禁煙法が施行され、アンダーグラウンドで闇のタバコが製造されるに違いない!
そう!密造酒ならぬ密造煙!!
うーん?
み・つ・ぞう・えん???
どうも響きがなぁーである。。。
光蔵園!!
どっかの造園業者のようで締まらない。。。
そろそろ闇タバコが出回ってもおかしくない状況になっている。。
いや!500円が分岐になるかもしれない!
ある意味反政府のレジスタンスとして出てこないかなぁ~などと不謹慎な事を考えなくもない。。。
昨日はキセルの事を書いたが、所謂、煙管で思い出す事もある。。
もともとキセルの語源である事は誰もが知っているが、詳しい云われまでは私は知らなかった。
調べると、煙管は吸い口と煙を出す部分が造作上金属で出来上がっている。
最初と最後に“金”を使うということから列車の無賃乗車の様態を示しているらしい。。。
へぇ~!昔の人は中々“ トンチ ”が効いてるなぁ!!である。。
話が逸れたが、煙管の思いで、私の場合、それは“おばあちゃん”だ。。
実は、私は祖父の思い出がほぼない。ほぼないというのは、母方の祖父は母親が16歳の時に亡くなっている。父方の祖父は存命だったが、私は外孫で、私が小学校へ上がるぐらいに亡くなった。だから祖父に関してはほとんど何もしらない。だから自分の父親が自分の子に接するのを見て、初めて祖父と孫の関係みたいなものの実体というか実感を感じたようなものだ。。
しかし、祖母は父方母方どちらも元気であり、どちらも私が成人するまで健在であった。。
とくに父方の祖母は3年前に93歳の大往生だった位である。。
さて煙管で思い出すのはどちらかというと、母方の祖母だ。。
私は外孫だったので、小さい時分から毎日顔を合わす存在では無かったが、大学に行くようになってから、祖母の家が学校と近かった、そして繁華街に近かったため、結構頻繁に出入りするようになった。。
別におばあちゃん恋しくてではない。。
正直、金が無く腹が減っていたからである。そして学校をサボって、はたまた朝まで飲んで仮眠するためであった。。
当時、私はガリガリに痩せていた時期であり。祖母が私を見かけると
腹が減っているように見えたのか?
家に行くと、姿が見えると、
うどん、取ったろか??
なんか食べるか??と煩いぐらいであった。。
祖母は叔母との二人暮らしであった。。
優しい叔母で、いつも私の味方であった。。
叔母から祖母のことをこの頃よく聞いた。
乳母日傘・・という言葉があるが、祖母は10歳までまさしく乳母日傘の生活であったらしい。
小学校には“小遣いさん”がついて来るくらいの“お嬢様”だったらしいのだ。
しかし父親が放蕩の限りを尽くし、家が傾き東京へ逃げたらしい。。その後、紆余曲折あり京都へ戻る。この時代の人は少なからず皆、波乱万丈な人生を送っているが、祖母も例に漏れずである。
祖母が結婚した相手は職人であった。
気難しかったらしい。
嫁の身なりが汚いと、自分の甲斐性に関わるから、常に綺麗にしていなくてはいけなかったらしく、美容院も週一回くらい通ったと聞く。。
祖母は小さい時分の裕福な環境が影響していたのか、本質は我儘だったような記憶がある。
私が物心ついた時分は非常にキツイ性格で正直怖く、近寄りたくなかった。。
今の祖母と孫の関係とは少し違う。。明治生まれの女性はやはり今から思うと“ピッ”したところがあり、溺愛などとは程遠い空気が流れていた。。
そして子供時分印象に残っている姿は、居間で美味しそうに、煙管でタバコを燻らせている姿で
あった。。このときだけは祖母の近くに寄った。。
ポンポンと煙管を打ち付け、そこから毛玉のような灰がポロッと落ちるのが面白くて、よく傍で見ていた。。
今の紙巻タバコと違い、なんかゆったりとした時間が流れ、細くスウッと一本の棒のような紫の煙が天井に伸びていた。。
なんか!カッコよかった!!
あるとき、この姿が無くなった。。
病気をして
大好きだったタバコを止めさせられたのである。。
その後、中学・高校と祖母に会う機会が減っていった。
その間、祖母も変った。
丸くなったというか、優しい感じ??いやぁ、なんか子供っぽくなったという方が当たってるかなぁ!なんか大学生になり久しぶりに一緒にいる時間が出来向き合うと、昔とは別人のような感じがした。。
祖母は足が悪かったから、出かけるときには誰か付き添いが要った。そんなとき私がよく借り出された。。出かけるといっても旅行とかではない。。
大半が南座のお芝居である。。。。
いろいろ附いていった。。。。。。。。中には京本政樹ショーなどと言うのもあった。。
休憩時間二人でよく幕の内弁当を食べた。
それはそれで楽しかった・・
ある日いつものように家に行くと、叔母と祖母が喧嘩していた。。
理由はタバコであった。。
医者から辞めるように言われているのに、隠れて吸っていたのが叔母にバレたのである!!
祖母はシュンとしていた。。怒られた子供のように。。
なんだか可哀想だった。。
それから数年後。
相変わらず家に行くと、叔母が留守で、祖母が一人で居た。。
二人でテレビを見ている時に何気なく聞いた
「おばあちゃん、タバコ吸うてるやろ?」
と、私は冗談のつもりだったが。。
どうにも真剣な顔で、バレたぁ~見たいな表情になり。。
「言うたらあかんでぇ!」
と子供のような笑顔を見せた。。
。。。。。。。。
黙っておこうか…と考えたが
叔母が帰ってきたときに言った。。
「おばちゃん、おばあちゃんタバコ…」
「しってるよ」
「しってるよって??」
「おばあちゃんバレてないと思ってんにゃろ!」
「しってたん?」
「ずっとまえから・・」
正直、おばあちゃん長く生きれなかったみたい。。
おばあちゃんの煙管、お棺の中にあったかなぁ?
思い出せない。。
でも、おばあちゃんを思い出すとき、
あの煙管でタバコを燻らせている姿が一番思い出すよ!

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