2005年07月27日(水)
◆◆◆ 早く人間になりたい ◆◆◆
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私は攻撃をうけるととてつもなく弱い、攻撃側のときは限りなく“いちびって”いけいけドンドンになるのだが、ちょっと攻撃をうけると“どうせ”とか“でも”とかネガティブメーターが振れる。そういう意味ではバブルエイジなのだろうか?よく親父に、おまえらの世代はこんな景気がいい時代に就職して、不景気になったらみんな駄目になるぞ!とよく言われたが、なんか分かるような気がする。安物の温室育ちなんだろう。半熟卵は旨いが半熟人間は手に負えない。
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半熟人間で思い出したが昔「妖怪人間ベム」というアニメがあった。普段は人間の容貌だが事情により妖怪に変身する。人間の容貌時に唯一妖怪的な要素は指が三本という点だ。
妖怪だがあくまで正義の味方という設定で何とも言えない寂寥感漂う雰囲気があった。
昔のアニメのダイジェスト版特集がよくテレビの1時間半企画であり、妖怪人間ベムもたまに出てくるが、大抵のコメンテイター役のタレントが触れることが無い。しかし私たち世代にはキョーレツなインパクトがあり、私などは“名作”だと今でも思っている。世の中のブームになった訳ではないが、確実に私たち世代の脳裏には残っているはずだ。
しかし友達同士の懐かしい会話のテーマになることは希なアニメでもある。
ジャズテーストのビートにのった主題歌、“早く人間になりたい”という分かりやすい台詞、
どこかヨーロッパの陰鬱な風景、全く明るさのない、そして明日に向かっての活力を感じないテーマどれをとってもビターな大人テイストであった。子供がおおっぴらにファンというのが憚られるタイプのアニメであった。しかし確実に子供向けアニメであり、制作側のアバンギャルドな感性に感動する。そしてこの手のファンによるインターネットのサイトを見ると間違いなく“おどろおどろしい”雰囲気が漂っている。
私は小さい頃よくアニメを見たが、どうもディティールに異常にこだわりを示す子供であった。この妖怪人間もそうだが、科学者によって造られた妖怪がいろんな事件を解決していくのが大筋であるが、私の興味は別にあった。大抵ストーリーの展開はベム・ベラ・べロの待ち合わせからスタートするのだが、かならずベロが待ち合わせ場所に早くつき待っている間に事件に巻き込まれる。そのことは別段気にならないのだが、私は“こいつらは一体待ち合わせまでどこで何をしているのだろう?”とか“働きもせずどうやって飯食ってるんだろう?”とか“決まって事件に巻き込まれるベロをどうして単独行動させるのか、一緒にいればいいのにとか”とにかくストーリーと違う部分に異常な興味があった。それは他のアニメでもそういう見方を毎回していた。デビルマンが変身するとき服がビリビリに破れるのだが、毎回同じ服を着ているのは同じところで買うんだろうか?その場合毎回買うのにどういう理由を言っているんだろう?店の人は不思議がらないんだろうか?そして地球を守るために変身し服を破るのだがその経費は自腹なんだなぁーとかどうでも良いことをとにかくキョーミを持って見ていた。
妖怪人間の制作側の意図は、差別や偏見そして報われない社会に対しての奉仕というような事がコンセプトにあったみたいだ。たしかに毎回人間の知らないところで事件を解決し報われていなかった。いつの日か人間になるために偏見や差別から身を守り、黙々と社会のために正義を貫くというストーリーであり、確かに崇高なコンセプトが見えるのだが、キャラクターの特異性に負けているきらいもあった。
しかし最終回は涙涙の展開で、ようやく人間になる術を見つけるのだが、その方法は人間の魂を自分たちと入れ替えるという一人の人間を殺してしまわなければ達成出来ない方法であった。その時、リーダーのベムは人間になることを諦める。そして自分たちがいなくなった時、世の中の正義は誰が守るのかを考え妖怪人間でいることを決断するのである。しかし人間にその存在を知られた彼らは、隠れていた屋敷ごと焼かれてしまう。焼かれた屋敷跡にはベロの靴とベムの帽子が残っていて死んだのか生きているのか分からないエンディングでした。
私は子供心に“うーん最後まで報われていない!”という勧善懲悪ではないエンディングに何故か感動した。
その時分他人より劣った所を揶揄される言葉としてベムの台詞“早く人間になりたい”という言葉を友達に浴びせかけられたが、今私は“早く一人前になりたい”と自虐的に思う毎日である。
最後まで報われないのだろうか?ベム・ベラ・ベロ、正義のために私の敵をやっけて!
案外私自身が攻撃されたりして、”社会の役に立つどころか、めそめそしてこんなくだらないブログを書きやがって”
って言われたりして。。。。。。

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