2006年05月01日(月)

マネジメント3 

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仕事の企画について彼の考えを聞こうと説明していたのだが、その時の彼の一言に思わず唸った!!
「色々な企画、アイデアがあるけど、結局成功した人達の話を総合すると、要は“マネジメント”みたい!」
「マネジメント??」
「うん!儲かりそうなモノを、どういった形の儲かる仕組みにするか!」
。。。う~ん。。。なるほど!
言い方を変えれば“勝つ仕組み”と考えても良い。
そんな事は“当たり前”だと思うのだが、しかしこの仕組みが欠落している。
いや、考えが及ばないのである。
その理由として既存の組織が存在するから、その枠組みを中心に考えるからだ。
アイデアにおいて斬新さを求めるのは現状打開が一番大きな理由であるのだが、マネジメントが旧態では、結果として出てくるものが今まで以上になる可能性は一気に低くなるのは当然である。
だから本来もっと成功するものでもパッとしない状態で終わってしまう事が多いのである。
これが当初から時系列的に勝利の仕組みの過程が構築されていれば、例え計画外の状況が現われたとしても、本筋が変質することなく過渡的状況として認識吸収でき、最終的な大きな成功へ導く事も可能なのだ。しかし、案外多数の者はアイデアの斬新さに蒙昧されてしまいがちになり、勝つ仕組みの構築まで考えを及ばさない。同じ失敗をしたとしても、その下敷きになっている考え方と仕組みで大きな違いが現われてくる。成功への道のり、すなわち勝つ仕組みがキッチリスケジューリングできているものは、成功途上の想定内の失敗と計算できるが、仕組みがないものは毎回の失敗も端から頓挫であると感じるだろう。仕組みの存在の有無により、同じ失敗でもまったく違った意味を持つ事になり、その後の行動を生み出すものとそこで終わるものへの差を明確にする。
勝つ仕組みの概念構築と、勝つだろう的観念では、同じアイデアでも運用上まったく似て非なるものとなるのである。
だから極端に言うと斬新と思えるアイデアも最終総合的な勝利から考えると一つ武器でしかない。ある意味斬新さがそう感じられなくても勝利を掴んでいる事も世の中結構存在するのだ。それはオペレーション上最大のウェートである“マネジメント”の妙にある。勝つ事、そのための勝つ仕組み、それこそがひょっとすると最大の斬新さと考えられなくも無い。派手な表面的な部分、これもある種重要なのだが、実際には運用性が働かなければ只の利の無い情報でしかない。アイデアだけの世界では一足飛びに成功に結び付けてしまうが、そこには必ず多岐にわたる現実が横たわっており、それらを円滑に運用するオペレーションとその的確な指示をだす“マネジメント”が働かないと本質的な組織の勝利には結びつかない、その点が案外、当初から構築できない、もしくは見えない場合が多いのである。
まずもって“勝つ”という結論からくる哲学、この勝つ仕組み“マネジメント”があってこそなのだ。
現代はこのマネジメント論が幾つも論じられ、様々な経営者や成功者の具体例も広く紹介されている。その中でも現代になってかなり頻繁に紹介されるようになったのは“織田信長”ではないかと私は思う。司馬遼太郎やその多の作家が小説化した人物像から、現代の信長像はかなり変質してきており、その変質の骨格は彼の戦国を勝ちぬいた“マネジメント”に依拠するところが大きいのではないだろうか。現代の信長像を構築したのは間違いなく“津本陽”の“下天は夢か”だと思う。この小説を中心に前時代的な信長像は払拭され新たな信長が増殖されている。そして彼の戦国を勝ち抜く仕組み“マネジメント”が現代の経営者にとってはかなりの符号点とインスパイアーされる箇所が見出せるのも事実であると考える。
まぁ彼についての現代の解釈は読めば読むほど面白いし、確かに他の戦国大名とは明かに次元が違う。
まぁそういう事をいちいち専門家でもない私が論ずるつもりはないが、信長の数ある戦略の内、先ほどから書いている勝つ仕組みのマネジメントで“あれっ?”と感じた箇所があった。
それは現代においても一番重要じゃないかな?と感じるものである。
彼の偉業は数限りないが、私が一番着目したのは、楽市楽座である。
この楽市楽座から彼の基本政策が重商主義であるということは前時代の彼の解釈にも登場するのだが、そのポイントは結論であり仕組みそのものではない。楽市楽座という勢力下の地域経済解放はこの時代あまりにも常識外れの施策であった。その最大のポイントは“関”とか“座”と呼ばれる征服者の既得権益を放棄したことでもなければ、貨幣経済、商業の勃興でもない。最大の仕組みマネジメントの起点は
軍用道の問題である!!私はここが最大のポイントであると感じた。
楽市楽座を作り出すには、商人の往来を簡便なものにしなくてはいけない、それはすなわち
通行可能な道路の整備がともなう。道路が整備されると来る者ももちろんだが、その地域から出かける者も多数現れる。人の行き来が頻発するのである。情報が流入もするが流出もする。しかしそれ以上の最大の問題がある。
良く考えればそれまでの大名は関や座があった事ももちろんなのだが、戦略上所有地に敵が簡単に侵入侵略することを避けるため、極力道路や橋は整備していない。セイゼイ軍隊が通行できる道路を持つのみで、一般人や商人が自由に気楽に通行できるモノなどはもっていなかった。他の大名からすると信長の楽市楽座政策最大の常識外と感じた点はこの部分であったと考えられる。
ここに大きな勝つ仕組みが存在する。
戦国最終章においての軍事行動はそれ以前に比べ投入する戦士の数が飛躍的に多くなっている。当然である範図が拡大したもの同士の対決であるから人間の数も増える。
そうなると大規模軍事行動が必然的に起こる。しかし戦力増ではあるが、行動のスピードは少数の軍隊に比べかなり落ちる。その上軍用道が他所からの侵略を防御するための構造では自軍の行動すらも障害となる。信長が解放し整備した“軍用道”の本質は出撃の迅速さが生れる。電光石火の出撃と布陣は敵の機先を制し圧倒的な優位を戦術上生み出すのである。
そして商業勃興はそれまでの金・銀の鉱物産出による富の蓄積に匹敵いやそれ以上の蓄財をなし、兵農分離も可能とする。そしてなにより情報流入により最大の質・量の情報掌握を可能とした。この情報から迅速な軍事行動、それを可能とする兵農分離とその組織を支える経済力、又もとにもどるが好況地に情報と富が持ち込まれる。。と仕組みが出来あがっているのである。。軍事、経済、情報というそれまでの大名も気づいていた点であるが、信長のマネジメントはそれを最大限に増幅させたのである。ここに勝つ仕組みのマネジメントが存在する。
しかしこの発想は案外現代でも存在する。そして劇的な変革期に見られる。
現代においては、先ずは携帯電話である。一時無料で何万もする電話機を渡し契約拡大を行っていた。それまでの商慣習からは違和感があったのは間違いない。機械一台の儲けより契約し発生するランニング益の方が遥かに大きなもので、初期の無料配布による支出は時間が経つにつれ圧縮するのである。それが今は契約飽和の状態まで来た。ここからは無料通話のオプション等による順増数安定、顧客囲い込みが主流の戦略であるが、今後“孫さん”の参入により新たな戦略が出てくる事を今から期待している!!
そしてもう一つは無料サーバーである。いわゆるブログに代表されるサービスである。
これら主催者は一体どのようにして儲けているのだろう?と最初は皆考えたであろう!
本来有料もしくは独自囲い込みによる売りこみというのが固定観念だが、しかし其処に利の本質を見ていないのである。戦略上簡便に無料で登録者を増やすこと自体では利は生れないが、それをある商用媒体に転用した瞬間、利が複利的に産出される。合法的顧客データーの確保であり、宣伝媒体としてのマーケット確率ができ、なにより主催者には商用を目的とする他業種に対して、含み益を存在させる資産となる。
現在、大前研一が言っていた“ホームサーバー”時代になりつつある。
これからの具体的戦略にも興味がある。
これら通信の世界というこの5年劇的に変化した社会にも信長に通じる戦略的マネジメントが存在する。
要は目先の利ではなく、本質的利の存在の洞察と奪取である。そのための仕組みなのだ。
しかし幾ら仕組みが完璧に構築できていても、信長が最後にその勝利に辿り着けなかったのは何故か?そこに仕組みにとっての大きな問題が存在する。
マネジメントは結局人が想起しそして人が運用する。そこには統率者の資質が大きく関わってくる。統率者の資質には沢山の要素があるが、信長に欠けていたのは
茫洋としたものであった。。
だから全て信長ありきの組織なのだ。
明かに後継した秀吉には信長ほどのマネジメントは存在していない。ただの覇者でしかないし、その後の家康もそうであろう。。。
仕組みとは最終的には、その仕組みに配置された人々の資質ではないだろうか?天才的なマネジメント者一人では貫徹できても維持できない。勝つというのは一時の事ではない、如何に勝ちつづけるかという仕組みも最終的には必要になってくる。そしてそれは普遍的方法が存在はしなく、常に流動的である。栄枯盛衰は世の常であるが、しかしより長いスパンの勝利の方程式を打ちたて続けられるのはやはり“人”かなぁ?と生意気だがつくづく感じる今日この頃である。。

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