2006年01月18日(水)

方谷 

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山陰まで出るのに約2時間、その間ほぼ山の中を走る。。
昔の“備中松山”という国を潜り抜けるように走っていく。
今だと間違いなく雪が積もり車窓から眺める風景は、銀世界だ。。
この路線の中間に“方谷”という駅がある。
最初、山陰出張に行きだした頃は、なんの興味もない駅だったが、ある人の事をしってからこの路線に乗るとき、方谷駅を見るのが一つの楽しみになった。。
ある人とは山田方谷だ。。
山田方谷は幕末から明治にかけて“陽明学”をベースにした藩政改革を成し遂げた偉人である。
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一般に藩政改革で有名なのは“米沢の上杉鷹山”だ。彼の場合内村鑑三の書物で世界に知られたこともあり、あのJ・F・ケネディをして尊敬する第一の人物と言わしめた事が、大きなバリュウとなり広く世間の知るところとなった。。また最近では堂門冬二の小説で一躍脚光を浴びた形である。。しかし、経世の成果からして、山田方谷藩政改革の成功の比ではない。上杉鷹山と比べると格段に知名度が落ちる山田方谷であるが、現実には鷹山の改革は20年かかったといわれているが、方谷の改革はわずか8年で成し遂げられている。しかも藩政改革に着手したとき10万両あった財政赤字が8年後に10万両の財政黒字に転化させた手腕は鬼神のごとき辣腕で、現在の国の要路にも是非見習ってもらいたい限りだ。。
それ以外の比較数値でも方谷の方がかなり勝っている。。単純な成否の比較ではなく、それほど方谷の改革はすさまじく、そして彼の生きた時代が幕末という激動の時代であったのも鷹山と比較するとき重要な要素として考えなければならない。。結果論だが彼の藩は官軍ではなく、幕府軍いわゆる賊軍であった。
彼の改革で一番重要な要素、それは“陽明学”がベースであると言うことだ。江戸末期の主要な学問の流れは一般には朱子学であった。いわゆる論理である。これに対して陽明学は論理を元にした実践哲学で、知っていても具体的に行動しないのは知らないことと同じという内容だ。
朱子学から陽明学に傾斜した方谷は「誠」をとりわけ重んじた。表意文字である「誠」の語源は「言」と「成」。つまり、言うを成す。陽明学の知行合一に限りなく近い思想である。
この思想を藩政改革の哲学として中心に据え、見事他に例を見ない成功を収める。。
しかし経世の達人である方谷にも“お茶目”な所があり、自分の家の普請で、予算を超えてしまったというエピソードが残っている。
なにより彼の魅力を一躍押し上げたのが、かの北陸青い龍・河井継之助が師事したということだ。
幕末動乱に官軍と決死の小千谷会談に臨み、武装中立国の策を突きつけた幕末北陸の英雄だ。
この精神は第二次世界大戦で同郷の山本五十六連合艦隊指令長官に引き継がれる。彼も当初苛烈な非戦論者だったが、最終的に戦争を起こす戦端を心ならづも引き受けてしまう。。まさしく河井継之助がダブルのだが。。
そういった人物が生涯の師と仰いだ方谷の人物の大きさは計りしれないものが想像できるし、
河井は生涯けっして他人に頭を下げることをしない硬骨漢として有名だったが、師である方谷との別れに際しては、土下座し3度頭を下げたらしい。。
さて、そういった方谷の名前をもつJRの駅に話を戻すが、実際今のような予備知識があり駅を眺めると、えっ?こんなところ?という感想が湧いてくる。。
山が迫った谷のような所で、村落らしいものは車窓からは見えない。。私のようなそこそこ都市型の利便を享受できる環境で生活するものからして、現在こんなところに住んだらどうしようと思うくらいの“山間”である。しかも通信や放送という情報手段のない時代こんな山奥の一人物が日本中にその名を轟かせたのは驚愕である。ましてや遠方より河井継之助のような歴史上大きな名前を残す人物が師事したというのも改めてその勇名の凄さを感じる。。。
しかもである、この“方谷”という駅名は旧国鉄時代初めて人名が駅名になった所らしい。
当初国鉄はNOという回答だったらしいが、方谷を尊崇する地域住民が屁理屈小理屈をこねまわしこの駅名を勝ち取ったと聞く。。
方谷の種は現在まで“咲いて”いるのかぁ~とまたまた感心した。。
なんとも魅力的な人物だったんだろうなぁ~、といつも車窓からこの駅を一人眺め、方谷と継之助が別れる時のドラマを頭の中で演出していた。。。
知行合一。。大事な事である。。
びっくり★Ⅱも、よろしくお願いします。。

投稿者 junca 23:57 | コメント(0) | トラックバック(1) | 人物
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これが又プライドの高い生真面目な作家さんなんだ!
くやしいのは美人で長身という事!!
”おさるのホイさっさ”な私としては、初対面で思わず”クソッ”と思ってしまった。。
美人で若くて(といっても、もう”おばさん”の領域に入りつつある)才能があると...
藤田雅子という女の事 [おさるのホイさっさ]
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