2005年12月07日(水)

カッコーの巣の上のカオス
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おそらく一年の終わりで、もろもろの収支が明確になり、先々の不安が一挙に具体化するというか、させられる時期であったと思われる。
しかし今は、どうだろう?
年の瀬と関係なく、連日、不正や痛ましい事件のオンパレードだ。ちょっとした事件で人が死んでもニュースとしては取り扱わなくなっている。インターネットのニュースを毎日見ているが、画面の上から下までその日一日のニュースが網羅され、一ページで足りなくスクロールするぐらいだ。
それで一日分。
しかも殺人や凶悪な犯罪に限定してでもこの有様だ。
よく家庭の医学辞書を見ていると、“これだけ病気があるんだから、なんか病気もってるよな!”みたいな実に無責任かつ他人事状態だ。
“こんだけ悲惨な事件が世の中いっぱいあるんだから、少々人が殺されたぐらい、知り合いが巻き込まれたとしても不思議じゃないよなぁ!”みたいな。。。
実に恐ろしい感覚が我々の生活を浸食している。。。。
事件は世相を反映すると良く言われる。たしかに昔は分かりやすかった。
戦後の事件なんかは、
事件の背景が、“腹が減っていた”や“差別”“金の貸し借り”と動機がはっきりしていた。
しかし昭和50年代から犯罪の内容が変化してきたんじゃないだろうか?
捨て子がまず減った。コインロッカーベイビーなる言葉が生まれたくらいだ。
今捨て子は存在するかもしれないが、ニュース項目としてはない。当時は結構数存在したような記憶があるが。。。
私が記憶する中で今でも覚えている奇妙な事件、確か昭和50年代の初めだったと思うが、飲みかけのコーラーに青酸カリを混入し、電話ボックスに放置しておき、見知らぬ電話利用客が飲んで死に至ったという事件。これなんかは結局犯人が捕まっていず、動機もはっきりしない事件だった様に記憶する。この時分から愉快犯という言葉が世の中に出てきていた。そしてこの事件に関して言えば、赤の他人が飲みかけで残した物を、“なんで飲む”んだろうと子供心に記憶していた。
そしてこの時分から覚醒剤乱用の幻覚症状による、無差別殺傷の事件が起き始めた。たしか川俣軍司?(かわまたぐんじ)という人物がひじょうに印象的だった。捕まったとき白いブリーフ一枚で他に何も身につけず、口には猿ぐつわをはめられていた。当時子供から青年の間で、“グンジのグンパン!”というグンゼという会社を誹謗するようなキャッチコピーが僅かな流行りとして流布していた。(我々の地域だけかもしれないが。。。)
肉親殺しもこの時分、大ニュースとして報じられた。一柳信也?(いちりゅうのぶや)という19歳だったか20歳だったかの青年が、受験勉強を苦に深夜金属バットで両親を殴打し殺害した事件だ。
ビートたけしなんかは、「学生は文武両道が良いといわれるが、案外嘘だ。一柳信也は野球をやっていたから両親の頭をジャストミートできたんだ。これが野球をやっていないと“チップ”で両親の命は助かった!」と今聞いてもかなりのブラックユーモアだが、その当時無責任に笑っていた。。。。でもこのとき親を殺すやつがいるのか?しかも金属バットで!と日本国中に衝撃が走ったのは間違いない。。。
しかしその当時の世の反応は別にしても、この3つの事件が仮に現代で起こったとして、いったいどれくらいのニュースになるだろうか?
へぇ~又かぁ!世も末やなぁ~!さぁ寝よ、明日忙しいから。。とか
食事をしながら家族で凄惨な事件を見ている。
むかし井上陽水の歌で“傘がない”というのがあったが、歌い出しが“都会では自殺する若者が増えている…だけども問題は今日の雨、傘がない…というフレーズがどうもシュールじゃ無くなってきている、というか違う次元の叙事詩になってしまっている。
その比較を考えても現代がいかに凄まじいか想像がつく。そんな事は私がいちいち言わなくともみんなわかっているのだが。。。
もう一つ逆の見方をすると、平安時代以降の日本の社会環境は現代以上に過酷であった。一般庶民に関して言えば、突如理不尽な侵略があり、戦場に借り出され、さんざん年貢を搾り取られ、場合によっては地域を蹂躙される。そして飢饉による餓死、人肉食、姨捨、口減らし、と今から思うとモラルの瓦解としか見えないような行為も、時代によっては生活の合理策だったりする。しかし理由はあった。
現代は理由が存在しない。皆が理解出来る平均ゾーンにないのである。客観的には個人の感情を占める数パーセントでしかなく、しかし主体的には100%かもしれない事が多すぎる。。。。。
この差がどんどん大きくなっている。
所謂、“気持ちは分かるがナァ~”といのがまったく無い!!
衝撃的な事件は少なからずそういった感じであることは、過去においてもそうだったと思うが、
具体的行動までの経過が無いのだ。いわゆる発作としか見えない。。。
大体が理由もなく人を傷つけてはいけないというのが大前提だが
ひょっとすると、今までは理由もなく人を傷つけるな!と教わったが、
「理由があって人を傷つけるなんて!信じられない!」
「理由がないから人を傷つけるんでしょ!」
世界の警察“アメリカ”を見なさい!
となっているのかもしれない。。。。。。

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