2005年12月03日(土)

カレー争議??

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一つは以前にもエントリーで書いたが、滋賀県に住まいが移ったこと。もう一つは料理だ。
料理は全然出来なかった訳ではないが、“慣れたもの”というほどの事もなかった。
新生活がスタートし、私は毎晩9時前後の帰宅だった。
ある時、何故かフッと気になり嫁に聞いた。
「一日なにしてる?」
私は勝手な想像で、働きに行くわけでもないし、子供が居るわけではないし、多分時間を持て余しているんじゃないか?と思っていた。
「いろいろやる事があって忙しいの!」
「あっ、そう。。」
“うーん。。でもどう考えても時間は余るはずなんだが???忙しい??”
と不思議に感じていた。
しばらくして解るのだが、どーも、朝から晩御飯の支度をし、かなりの時間をかけて作っているみたいだった。慣れないためだったと思う、多分言わないが失敗も多かったんじゃないだろうか!でも聞くと色々あるので黙っていた。
嫌々やっているわけではなく、結構楽しんでるみたいなので、“ふ~んまぁいいっか!”程度であったし、そのうち慣れるやろと思っていた。
普通違う家庭で育った者同士が生活すると、食事に関しては、今までの家庭との味が変わるから違和感があるのだが、私の場合、嫁の実家とも距離的には近かったせいか、特別極端な変化は感じなかった。
だから一般にいう“おふくろの味”とかいう観念が想起することはなかった。多少薄味だったのと、今でもそうなのだが、味噌の違いが気になる程度だ。
私の実家は合わせも使うが赤だしも使う。私は比較的この赤だしが好きだあったが、嫁は今でも頑なに合わせ味噌しか使用しない。理由は
「だってこっちの方が美味しいもん」
「。。。。。。」
まぁでもその程度だ。
それと私の父親がうるさかった。味にうるさいのではない、出された食事に文句を言うのを極端に戒めた。
「すねかじりが文句いうな」
の一言で終わりだ。。。。
でも、よ~く親父を観察していると
「あー美味かった!満腹や~!」
と一旦言った後に、
「そやな、●●はもうちょっと濃い味の方が他の料理とのバランスがいいかな!」
みたいな、意見なのか感想なのか良くわからない、“ほぉ~わぁ~”とした事を言っていた。案外これは効く。毎日の食生活を円満にするには時間をかけて好みを伝えるのが、賢いやり方だと自然自然に身についていった。
当時の父親を振り返り、毎日の事やし、ましてや始めたばっかりやし、多少の不味さや味のニュアンスの違いなどは飲みこまなければと自戒した。。
だから極力、親父が使っていた、“ほぉ~わぁ~攻撃”をする事にした。
しかし事件が起きた。!
カレーが原因だ。。。
家庭で作るカレーなどは、極端にいうと“ルー”と具材の煮込みによる、固形化度の違い位で、極端な変化が起きるはずはない。だから林間学校の飯盒炊爨も、簡便な料理であるカレーが選ばれる。家庭のファーストフード的位置付けだ。
しかし、極端に違ったのだ。はっきり言って“カレーではなかった”“とてつもなく不味かった!!!!!”
ある晩帰宅し、今日の料理を聞いた。
「今日なに?」
「今日はカレー!!しっかり煮込んだ!」
「へぇ~!」
で!出てきました!
“一口!”
“うっ????カレー????…・”
「どうしたの?」
「いっ、いや、気のせいかなんか少し違うような?」
でもここでは我慢、親父の“ほぉ~わぁ~”攻撃をせねば!
「うん大丈夫大丈夫気にしないで!そうそう、いつもソースかけるから、それでやと思う!」
「ふーん。。」
この時嫁はまだたべてなかった、片付けや諸々があって食卓には付いていなかった。
“ソースをかけて味を誤魔化して一気に食べてしまおう!”
とソースをかけると、より以上に奇妙な味に変化した。
“まずいなぁ~”
“ソースの量が中途半端なんかなぁ?”
と再度ジャブジャブかける、気付くとカレーが真っ黒の状態で“ソース煮込み”のように変化してしまった。
“うーん、これでは食べれない。。。”
とその時、嫁が気づく。
「あっ!なにしてんの、まっくろやん!」
「いっ、いやぁ味が。。。。。」
「味がなに!!」
どう考えても不味かった、これ以上は食べれなかったし、さすがに“ほぉ~わぁ~”の域を遥かに越えていた。なにより、こんなものが毎回とは言わないが、何回かに1回でも出されるとたまったものではないので、はっきり言う事にした。
「不味い!これはカレーじゃない!」
「そんなはずない!今日はりんご入りの特別仕様よ!」
「えっ?りんご入り???」
どうりで全体に酸味がきいたような酸っぱさがあったが、しかしりんご位でルー全体の味を覆う事も無いだろうが、念のため聞いた。。。
「りんご入りって、一体どのくらい入れたの???」
「1個!」
「えーーーーーーーー!1個………!!」
「なんで?りんご入りはおいしいんやで!!」
「でっでも1個は多すぎるやろ。。大体途中味見したやろ!」
「。。。。。。。。」
どうもしたらしいが途中でわけがわからなくなり、一種の味盲状態だったのであろう。
「ふん!もう食べんでいいわ!!折角朝から考えて作ったのに!!!」
「あのな、食べたいけど。。。そや、お前食べてみ!ほんでお前がこれは美味しいっていうんやったら、俺、謝るわ。。」
「ふん!もういい!言われなくても食べるし、おいしいハズやからいちいち謝ってもらわんでもええわ!!!」
と強気の発言のあと、一口。。
一瞬眉間にしわ。
「。。。。。。。。。。。。。」
「ほら~!そやろ!」
「。。。。。。。。。。。。。」
「なぁ!。。。」
「。。。。。。。。。。。。。」
そのまま無言で食べきった。そしてなにも無かった様に台所にたつ。
最後まで絶対に認めなかった。。不味いとは。。。。。
3年前の結婚10周年のときくらいに、
「カレーにりんご1個は多かったかなぁ?ハハハ」
と初めて認めたが、時間がたち勝手な美化が始まっていた。。。
「でもな!食べれん味ではなかった。。」
。。が!正直!
“インド人もびっくり! カレーの前衛だった。。。”

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