2005年10月25日(火)
棲家 4
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なんとか復調したみたいだが、やはり手術の必要があるみたいだ。
かなり難しい手術のようで、医師も患者もかなり慎重な決断を迫られるみたいである。生死に関ることではないが、結果の如何によっては障害が残る可能性があるとの事、なんとも悲しいことだが精一杯気力萎えることなく乗り切ってもらいたい。。。。。。。。切に念じるのみである。。。。。。。
いや!彼は必ず元気に戻ってくる!それ以外の絵は私には無いし、あり得ない!!
彼の棲家、我らが棲家に必ず帰ってくる。。
さて、当時の私の話に戻すが、どうにか滋賀県瀬田の住まいを引き払い、京都南部の府営団地に越してきたのだが、団地そのものの環境は悪く無かったが、5階建ての5階の部屋で、エレベーターがないのである。。
ちょうどこの頃、KYOちゃんが嫁のおなかの中におり、階段の上り下りが嫁にはかなり苦痛だったみたいである。健嬢な私でも実に億劫な部屋の場所となった。
しかし総合的には私にとっては、実に快適な団地ライフであった。今までの中では結構気に入った環境であった。周りとの関りも希薄で、部屋もこじんまりとしており、なんでも手の届く位置にあるような、ズボラな私にはちょうど良いスペースであった。何よりも“安い”これが一番だ。基本的には私にはものすごく向いた住居となった。そして変な話しだが、物心ついた頃より一軒家だったので、団地のような集合住宅ははじめてで、私にとっては興味津々楽しくてしょうがなかったのだ。そして5階で正面玄関からしか人が侵入できない構造が実に不思議であり、セキュリティーを考えても実に良いように感じた。
実家に住んでいるとき、空き巣、泥棒等の事件が近所で起こると、子供心に寝ているとき不安でしょうがなかったのを記憶しており、そのトラウマに対して、団地の構造には少し安心感が芽生えたのでした。
ある日団地に帰ると嫁が悔しそうな顔をしていた。
「ただいま。どうしたの?機嫌悪いの?」
「そうよ!」
「なに?俺なんかした。。。」緊張が走る!!!ひょっとして黙ってヨーグルトを食べたのがばれたか!!
「NHKがとうとうきたん!ばれたんやんかぁ!」
「えー今まで払ってなかったン!」
「当然やん!なんで払うの!」
今だと例の問題以降当然の行為のようになって社会問題化しているが、当時はそうではなかった。。。
こんな嫁だが、あるとき家に帰ると玄関に見慣れない缶が3缶隠すように積まれていた。
「うん?これ何?」
「。。。。。」
「何これ、聞いてるやん!」
「ワックス」
「ワックス?何に使うのん?」
どうも玄関や窓なんかに使う物らしいのだが、ようするに“押し売り”に買わされたのである.。
「こんなん必要無いやん!1個いくらするの?」
「えー1,000円もするのー」
と批判をしようとすると、開き直り攻撃と絶対必要攻撃のビームに私は撃沈した。
そう団地は一軒家とは、少し違う“押し売り”が結構現れるのである。
私の仕事の知り合いで現在50歳公務員宿舎に住んでいる奥さんは、結婚当初純情で押し売りにくだらない物を結構買わされたらしい。その彼女が、
「実は恥ずかしいんだけど、あるときコンドームの押し売りが来たのよ。。」
「へーそんなん当時はあったんですねぇ」
「そうよ!私なんか何にも知らないでしょ、だからつい口車に乗っちゃって買ったのよぉ!」
「でも、良いじゃないですか、どうせ新婚当時だったら使ったじゃないですか、ヒヒヒ。。」
「そうなのよ、使うでしょって言われて、その当時は純情だから“赤面”して黙っていたんだけど、つい“ハイ”って答えたのよ」
「想像できませんねぇ」
「“バッシ”突然今のようになったんじゃないわよ!段階を踏んで今にいたるのよ!!!」
「それで結局買ったんですか?」
「買ったわよ、5年分」
って毎日365の5年分なのか、週2の5年分なのか聞かなかったが、とにかく多そうである。。。
「。。。。。。。買いすぎじゃないですか。。。。。そんなに激しかったんですか?」
「違うわよ!良く分からないまま、どうせいるんだから、みんなこれくらい買いますよって言われて買ってしまったのよ。。。。」
確かにある意味どうせいるんだが。。。。。
「使いきりました(笑)」
「妹に少しあげたわ。。。でも喜んでいたわ、どうせ使うからって。。。」
「。。。。。。」
少し話が逸れたが、結局私にはすごく快適ライフだった。たまに酔っ払って別棟5階のまったく他人の部屋へ行ってしまったりとかあったが、でも楽しかった。
しかし問題が二つ存在した。
一つはハトだ。これが相当厄介な代物で、どんなに策を講じてもあざ笑うようにやってきて、“糞”を撒き散らしていくのである。しまいに根負けしてほっておくと、なんと巣を作り卵まで生んでしまう始末で、ほとほと手を焼いた。嫁などはいまだにハトを見るだけでアレルギーがでて、よくテレビのセレモニーで“平和の象徴”としてハトをいっぱい飛び立たせるシーンがあるが、そんなのを見ようものなら「どこが平和の象徴よ!悪の集団よこいつら!」とものすごい剣幕で機嫌が悪くなるのである。。。
そしてもうひとつの問題は大した事ではないのだが、私と一緒に絶対コンビにに行かないのである。その理由のため、ちょっとしたお使いを全て私に言いつけるのだ。。。。
私は食事が終わるとタバコを買いに近くのコンビによく行っていた。そのついでに雑誌を立ち読みして帰るのだが、私はたいてい“エロ本”を30分くらい熟読していた。そのコンビニは少し変わったコンビニで、ちょっとマニアチックな本が多く、私もついつい立ち読みに熱が入ったのである。そのことを知っている嫁は、
「あそこのコンビニには絶対私は行かない、ましてやあなたとは絶対何があっても行かない。だって“イカガワシイ本”を真剣に立ち読みする男の“嫁”やってバレるやん!絶対嫌よ!」
「なっ!何を言ってるんや!真実やないか!お前は立派な夕刻エロ本を真剣に30分必ず読んで帰る男の嫁やないか!」
「アホちゃう!止めさせてもらうわそんなん!」
「。。。。。。。。」
そういう理由でいつも急なお使いは私の役目でした。。。。
つづく。。

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